『吸血殲鬼ヴェドゴニア』

吸血殲鬼 ヴェドゴニア 廉価版
 途中までやりました。
 自宅用の古いパソコンでは動かないで、やむなく仕事用のノートパソコンにインストールしたのですが、このようなソフトがインストールされていると同僚にばれた日には、辞表を出したくなっちゃうっちゅうか。
 いわゆるエロゲーってはじめてやったのですが………えっちな場面をおざなりなストーリーでそれっぽく繋げただけのゲームだろ?なんて偏見を打ち砕く面白さですよ…。強力に勧めて下さった方の住む方角に足を向けて寝られません。
 変容してしまった肉体への戸惑い、その肉体故非日常の住人となりながらも、かりそめの日常を演じ、親しい友人にも真実を告げられず一人苦悩する姿は、懐かしの特撮ヒーローを連想します。*1
 分からないなりに、主人公を心配している幼なじみの元気な女の子と、引っ込み思案な眼鏡のクラスメイトに自然に好感を抱いてしまったので(わたしが)、主人公を無事に日常に帰してやりたいなあ、なんて思いながらゲームをすすめています。
 ヒーローものの定石、ヒロインや友人や一般市民が敵に捕まりピンチ!のポジション*2にえっちなシーンが入っているのかなあ、と理性で理解しようとしたのですが、全部痛そうなのには参りました…本気で主人公早く助けてやれよ!と強く思うので、それも先を急ぎたい気持ちの源になっている…のかも…。
 でも。
 ちゃんと書き込まれているからでしょうか。リァノーンさまはギーラッハに。モーラちゃんはフリッツに。主人公は既に両手に花だし、それでいいじゃないか。とか枯れた気持ちに…。

吸血殲鬼ヴェドゴニア』 ニトロプラス

*1:制作者の方々も子どもの頃に一生懸命観ていたのかしら。ン十年前、テレビの前でヒーローを見つめていた男の子の姿が目に浮かぶようです。妄想かも知れませんが。

*2:それは敵が悪であることの説明であり、殺してもいいのだという根拠となり、助けてあげなきゃ!という気持ちを主人公と共有することで物語への感情移入を高める仕組みなんじゃないかなー