『PLUTO』
(ASIN:4091874312)
掲載誌で読んでいたのですが、コミックスを買ってきて、まとめて読んで、また泣きました。心のどこかでは冷静に「ベッタベタだなあ」とつぶやいていたのですが、かといって涙が止まる訳ではなく。
浦沢直樹は、とくに人物の顔が上手いと思います。白人*1黒人アジア系*2アラブ系に、老若男女、デブ筋肉質やせぎすとみんな描き分けて*3、なおかつ、どのタイプのキャラにも表情の演技をさせます。
そして、どの顔にもある種の「調和」があってみな美しい。
私は、浦沢先生がどのように絵の修行をしたのか知りたいと思います。
ところが、ロボットの野暮ったさはどうしたことでしょうか。
ロビーさんの奥さんとか、ノース2号とか、パンクラチオンスーツとか、どうしようかと思うほど野暮…だと…思います…。
一緒に手塚治虫の「地上最大のロボット」を買ってきたのですが*4、もしかしたら浦沢ロボはデザインが野暮というより、デッサンが正確すぎるのではないかと思いました。手塚ロボは、全身で演技…つかデッサンの正確さよりも主線の流れを優先しているような気がする…?
なんて偉そうなことを言ってスミマセン。