ジムで見る「あん」

 

  ジムからただいま! ジムで自転車漕ぎ、それからマシンの上でウォーキング、めっちゃ映画に集中できるう。

 ジムで「あん」を観ました。いいわー。

 例えばアイアンマンですと、スーツを作るトンテンカンのシーンがサービスシーンでしょう?この映画は、樹木希林にあんこの作り方を習うところがサービスシーン。ランニングマシンの上でどら焼き食べたい!ってなった。

 無口で無愛想などら焼き屋店主(永瀬正敏)が、樹木希林にあんこの作り方を習います。このシーンがいいの。 樹木希林がキャッキャしながら小豆を茹でて、永瀬正敏が巻き込まれていく感じ。樹木希林が急に静かになったと思ったら、思索的な表情で小豆を見つめて祈るように小声であんこに語りかけてて。キュンと来た。

 樹木希林がほんと天真爛漫で清らかで、これはきっとアンコの妖精だ。きっとそうだ。できたアンコは極上のアンコ。永瀬正敏の皮もちょっとしたもんで、どら焼きが飛ぶように売れます!うん、アンコの妖精が幸運を運んできた!理解した!

 アンコの仕込みシーンがいいんですよー

 樹木希林が鍋のアンコに「がんばんなさいね〜」と話しかけるのに、永瀬正敏が自分に言われたと思って返事しちゃうシーンも良かった。絶妙なタイミングと声で「はいッ」って。やめろよ不意打ちでキュンとさせるのは!可愛すぎるだろ!

 ところが。

 樹木希林が天真爛漫なのは、樹木希林だからではなかった…なんだってー?!

 極上しあわせ映画がちょっと不穏な空気になってきたどうしよう……

 

 

 「あん」見終わりました。 樹木希林は、かつて詩人を志した「月や小豆も言葉を持つ」派でした。こういう概念をひさしぶりに見たので新鮮だった。映画自体は、語りすぎず大胆に省略してる部分があって、玄人っぽいな〜と感心しきり。
 ところが後半に怒涛の種明かし編が来て!あまり泣かさないでほしい。

 ジムで視聴してたので、うるっと来ながら早歩きをしてました。(目が離せなくては知れなかった)

 ジムはランニングマシン30分自転車30分と決めてて、その間は目と頭がヒマなので動画視聴をはじめましたが。魂を揺さぶる一級作品を引いちゃうとアワアワしちゃう。

 

 やや不自然に(常連からアルバイトにクラスチェンジするところが省略されてるんだと思う)一緒にいたJK、樹木希林の孫でもっくんの娘さんだそうですね。言われてみるとすげーもっくんに似てた。