『オブリビオン』
トム・クルーズ主演のSF映画です。
面白かった!
ひねったようでいて実はストレートなストーリーも、語りすぎない感じが良かったと思います。
なによりも廃墟好きにはたまりませんわ。
宇宙人に侵略され荒れ果てた地球に残り、水プラントと警備ロボット(ドローン)の番をするジャック(トム・クルーズ)。
人類は近々地球を捨ててタイタンの衛星へ移住する予定。
広大な無人のエリアにいるのが、実務担当のトムと、オペレーターの嫁さんだけ。
あとは衛星軌道上の基地のオペレーター(映像のみ)
ほんとうは完全無人化したいんだけど、できないから仕方なく2人だけ地上に置いてますって感じ。
で、トムの担当範囲が元ニューヨークなんですね。
この設定、それを大画面に描写して頂けるだけで、見に来たかいがあった。
トム・クルーズが廃墟でウロウロしてるだけでごはん3杯行ける系の面白さだと思います。
戦艦や原潜の残骸がごろごろしてる砂漠を、トムが白いバイクで走ってるだけで、ああ、ええもん見たなあ的な気分になりました。
正確に言うなら、「廃墟好き」や「廃墟萌え」とは、例えば軍艦島や廃道を探検する実践派+そのウォッチャーなのかも。
私は…ほんとうは違う系統の人なのかも知れません…
「廃墟」という言葉に惹かれてそれらの書籍を手にとりましたが、いちばんグッと来たのは中筋純の写真集「廃墟チェルノブイリ」でした。
これ、廃墟ってタイトルについてるけど、廃墟系じゃないよね。
報道写真?か?
ですがごめんなさい、訳もなく都市の廃墟がグッと来るんです!
人っ子ひとりいないところに主人公ひとりってのがいいんです!
何でか分からないけど、いいんです!
『オブリビオン』はニューヨークがまるごと廃墟なんですよ〜
グッと来ないはずがない。
ウィル・スミスの『アイ・アム・レジェンド』も良かったですよね。廃墟という点では。
と、思っているのですが、都市廃墟はワクワクするよねー!と大声では言いづらい…かな…
ファンタジーとしての映画作品内都市廃墟をこっそり楽しんでいるだけ、のつもりなんですが…。
追記
ハリウッド映画の核汚染の描写は、ぬるいとおもう。
ああまただ!わかってない!奴らちっともわかってないよ!!
とイライラしながら見ていたのですが、今回は、違いました。