『それでも町は廻っている』
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/01/27
- メディア: コミック
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浮き世の憂さを忘れます。上映の間、体はぐんにゃりしてるから疲れも取れてイイ感じだ。
ずっとそう思っていましたが。
夜勤明けの漫喫も同じぐらいええもんですな。
この漫画は、ヤングキングアワーズにいつの間にか連載していました。
アワーズにしては気合いの入ってないメイド喫茶漫画が載っているなあと思っていました。
ちゃんと読むようになたのは最近になってからです。もっと早く読めば良かった。
いろいろ考えていたのですが、この漫画の面白さを説明するのは、なかなか難しい。
ほのぼの系ギャグ…になるのでしょうか。
水のようにすーッと入って、あとからじわじわと笑いがこみ上げてくるような?
空気は『よつばと』を連想するようなしないような。
小原愼司『菫画報』ほどは尖ってはいないけれど、どこか通じる物があるように思えるような思えないような。
はて。
絵は見やすく、モーションと生気にあふれています。
ぱっと見てパースやデッサンに「?」と感じる部分は少なく、漫画家としてけっこうキャリアのある人なんじゃないかと思うのですがどうでしょう。
難を言えば萌え絵的な華やかさに欠けているため、雑誌をぱらぱら見た時に目に止まりにくいということでしょうか。こんなことを言うのは申し訳ないのですが、アワーズの看板作品は絵柄が濃くて独特なものが多いのです。
はじめて掲載誌で読んだのは、2巻の真ん中へんに載ってる、主人公が天国へ行く話でした。ざっと考えて、掲載誌を定期購読しているにもかかわらず(こんなに面白い漫画を)1年以上見逃していたということです。悔しいです。
忙しい忙しいが口癖になっていて、気持ちの余裕をなくしていました。
すぐ目の前にあった面白いものを、いっぱい見逃していたのかなあ……。