モーニングとヤングキングアワーズ

 年末進行と正月休みで日付の感覚がずれていたようです。
 いまごろ気がついて、あわてて週刊モーニングヤングキングアワーズを買ってきたりとか。
 モーニングは『へうげもの』を楽しみにしています。この作品が隔週掲載だから隔週でしか買わないため、他の漫画が分からなくなってしまうのがちょっと悩みです。
 今週は、前半と後半の落差に笑ってしまいました。
 ドジョウヒゲのおっさんがなぜこんなに可愛いのか!
 主人公の佐介は現在、勝ち馬(=秀吉)に乗っているので出世して政府高官として、偉そうな重々しい顔をしています。
 この作者氏が描く人物の顔の、左右対称の正確さは素晴らしいと思います。
 佐介も左右対称でパーツのバランスのとれた端正な顔立ちで威厳があり、重臣としてじゅうぶん通じると思うのですが。
 黙っていれば。
 佐介は、中身があんまり変わっていないところが素敵だと思います。



 夜勤をしながらしみじみと読んで、ヤングキングアワーズは読み応えがあるなあと思いました。
 平野耕太ヘルシング』は盛り上がってますよー。
 何年も前に掲載されて中断している外伝と話がつながってきて感心しました。
 ヒラコー氏は、行き当たりばったりではなく、先の見通しを立てて描いているのではないかと思いました。もしかしたら、何年も前から結末のしっかりしたイメージがあるのかも知れません。
 遅筆だから分からなかっただけで。
 そういえば昨年後半はテンポが悪いみたいに感じていました。
 遅筆と、加えて見得を切る場面にページをさく作品なので、ちかごろは1ヶ月に10秒分ぐらいしか時間が進んでいない印象があります。だからかも知れません。
 コミックスでだーっと読める日が楽しみです。


 宇河弘樹朝霧の巫女』もクライマックスに向けて盛り上がっています。
 わたしは、ナチス・宗教・暴力礼賛のヘルシングよりもこちらの方がやばいのではないかと心配しています。
 だって美/少/女/天/皇(チキンですみません)が連合艦隊旗艦に座乗とか最終戦争の陣頭指揮とか超やばくないですか。タブーを畏れる気持ちと格好良さを同時に感じて、この上なく印象的なのは確かだと思います。
 作品をお読み頂ければおわかり頂けると思いますが、これらの軍備が他国に侵攻するために用意されたものではなく、また古すぎて他国相手では役に立たないだろうと想像される点でギリセーフ。なのでしょうか。
 この人は、ほんとうに絵が上手いと思います。
 どちらかと言うとリアル志向よりもデザイン画寄りで、ほえーっとした画風なのに、戦艦や戦車や銃のお堅いものもアクションも上手いなんて、ずるいと思います。
 ちょっと前は南北朝時代の合戦の絵を描いていて、これも上手かった。ずるい。
 アシスタントを雇わずに一人で描いているとちらりと耳にしたのですが、ほんとうでしょうか。ずるい。
 今回読み応えがあると感じたのは、いつもよりページ数が多い(記憶モード)と、大きく話が動いているのと、さらに豪華なことにパロディが入っているからかも知れません。
 水木しげる松本零士のパロディが。
 しかも超そっくり。
 水木しげる松本零士の間の、美少女陛下が見得を切る場面もパロディだと推測されるのですが、なにか分からなくて微妙に悔しいです。


 『エクセル・サーガ』は、急に線が変わったように見えました。はて。画風が変わったのではなく、ペンを替えた感じ?


 北斗の拳風の絵のナポレオン漫画は楽しみに読んでいます。シリアスな漫画だと思うのですが、毎月最低でも一回は、笑いツボにクリティカルヒットしてうずくまって笑ってしまいます。この人絶対変だ!


 石黒正数それでも町は廻っている』、相変わらずめっちゃ面白いです。大好き。


 水上悟志惑星のさみだれ』、面白いと思います。
 最初、絵で敬遠していたのですが、後悔しました。この人は上手な変化球投手なのだと思います。変化球と直球とを不規則に交代させて、打者を翻弄するタイプの。ベタな展開とはずず展開が不規則に入り交じるのが面白いです。


 戦場のど真ん中にある兵士専用コンビニの漫画が面白いと思います。ベタベタですがくだらな面白いです。好きだ。


 巻末に、読みきり怪談漫画が載っています。
 わたしはこれが嫌いで。
 主人公使い捨てというか、バッドエンド率が高くて嫌いです。てか単純に怖いし。なのについつい読んでしまうので連載をやめて欲しいと思っています。
 今月はちょっといい話だった…良かった……


 『ジオブリーダーズ』は回想に入ってから数ヶ月。脱落しました。お恥ずかしい。


 絶対読んでいるだろうと百万回言われるのですが、『トライガン』と『超人ロック』は、実は読んでません。ごめんなさい。自分でも何故か分からないです。