『ヴぁんぷ!』

ヴぁんぷ! (電撃文庫)

ヴぁんぷ! (電撃文庫)

 わたしはライトノベルが嫌いだ。
 ほとんど社会経験のなさそうな若い作家に(根拠のない)不信感がある。
 若い作者が更に年下の読者を対象に書いてる本なんて、表紙がアニメ絵の本なんて、いいトシしたオトナが恥ずかしくて買えるかッての!!!!!!!
 なんてよく知らないまま紋切り型イメージで罵ったりすると、いろいろツッコミが来そうなので黙ります。
 わかってます。
 喰わず嫌いなんです。
 すみません。
 たぶん、よく知らないままつまらないプライド意識から嫌っているんだと思います。
 すみません。
 すみませんすみません。とにかくすみません。


 さるお方から強くプッシュされたこの作品を、それこそ吸血鬼がニンニクを料理するような感じで読みました。
 字がでけぇんだよ。
 ルビが多すぎるんだよ。
 誤植が目立つんだよ。
 ときどき文章がヘンなんだよ。
 だいたいタイトルからしてふざけてんだよ。一括変換できなくてイライラするんだよ。ネットで評判見ようとして検索しても出てこないんだよ。
 って二文字目は小文字かよ!分かり難すぎ!!!!!!
 とか口汚く文句を言いながら読んでおりましたが、中盤を過ぎたころには正座して読んでいました。
 わたしが間違っていました(土下座)
 中盤以降のどんでん返し連鎖にドキドキしながら読みました。
 ラストが、薄汚れた大人が思わず恥じ入るサワヤカぶりでした。いい話だと思います。
 心が洗われました。

 ところで。
 主人公は、血文字で☆とか書いちゃったりする人なんでしょうか。
 影の薄い主人公レリックと、主人公喰ってる脇役×2という構成かと思って読んでいました。
 あと、悪役サイドに要介護上司萌え要素を含んでいますね!(ここ重要)
 続編を楽しみにしています。←貸してと言っています