『吸血殲鬼ヴェドゴニア』 終わりました。

吸血殲鬼 ヴェドゴニア 廉価版
 超人、すなわち人を越えること、イコール人外の存在となることの、困惑と孤独と愉悦とがみっちり描き込まれていて、極上フルコースでお腹いっぱいになったリッチな気分です。こだわって書き込みまくる方角と文体がマッチしてて心地よかった。僕もデスモドゥスに乗って獣になったですヨ。ありがとうございました>勧めてくれた方に。
 …それよりも。エロゲーでこんなにボロ泣きしてしまうなんて。つーかギーラッハよぅぅぅ…デスモドゥスぅぅぅ…(しゃくりあげ)*1幼なじみと好いてくれるクラスメイトを放り出し、「大事な娘を貴様などに渡せるか!」と逆上する頑固オヤジを返り討ちにして娘を奪い、不器用な兄貴から大切な妹を略奪した主人公を、
 説 教 し た い
 てのは冗談ですが、保護者的男キャラどもが哀れでのう…主人公と女の子とその保護者とでちゃんと話せばどうにかなったり……………しないか。方や600年モノの頑固オヤジ、方や年季の入った人間不信シスコン、フツーの高校生である主人公の手に負えるとは思えないよなあ、と思うと切なくて、夜な夜なネットを徘徊しファンフィクションを読んで癒されています。

*1:どうやら私が見たのは、リァノーンエンドとモーラエンドだったようです。