『2012』(二回目)
この映画は、すごい映像と、コントと、たちの悪い冗談でできている。
すごい映像は、すごいイマジネーションと、すごい技術と、すごい予算と、多くの職人の奴隷労働でできている訳で、この4つを同時にそろえたエメリッヒ監督は、やっぱりすごい人なんだと思う。
晴れ晴れとした気持ちで映画館から出たら、空に虹がかかっていました。
ああ、マヤの予言も2012年って年号もあんまり関係なかった事だなあ。
映画のパンフレットを開いたら、監督自身が「洪水映画を作りたかった」と言っていました。
西洋人め…w
スタッフロールの最後の方に「グラハム・ハンコックの『神々の指紋』にインスパイアされました」と書いてありました。
そのちょっと後に「この映画は全てフィクションです」と書いてあって、日本語字幕まで入りました。
…誰も信じないから、大丈夫だと思う。
都市壊滅も火山噴火も凄くて、技術も予算も物量も間違いなく世界最高水準だと思います。
思うのですが、主人公一家の危機一髪ぶりがコントに見えて、やっぱり笑ってしまう。
カリフォルニア州知事が「もう大丈夫(もちろんウソ)」と言った瞬間にM8を越える地震がガーンと来たり、津波にさらわれた空母ジョン・F・ケネディがホワイトハウスを押しつぶしたり、要するにそんな映画です。
愛すべき映画だと思いません…か……?