石田ショーキチ HOME STRAIGHT, NO CHASER@渋谷クアトロ
行ってきました。
えがったー(東北弁)
生で『静かの海』を聴けたので、もう死んでもイイ。
運良く、とてもいい場所を取れました。
遠すぎず近すぎず、音もバランス良く聞けました。
いま思えば、仙台では近すぎて訳がわかんなかった。
石田ショーキチ氏はデカくて、視界からフレームアウトしてた。
顔か手元かどちらか一つしか見えなかった。
今回は、ギター時は斜め45度、キーボード時はほぼ正面、顔も手元も同時によく見える、とてもいい場所でした。
幸せでした。
「ドラムの人」がとても良かったです。
粘りがあると言うかコシがあると言うか、素人目(耳?)にもリズム感が良くて、コシのある音は音と言うよりも衝撃波のようだった。
ハートにビシバシ来た。
つうかドラムに似た構造の臓器、肺が共鳴してたんだと思います。物理的に。
なにしろ肺は両脇から心臓を挟んでおりますからして。解剖学的に。
とにかくえがった。
で、『静かの海』ですよ、奥さん。
イントロのボーカルだけの所で鳥肌(歌ウメー!)
生歌に聴き惚れるってのはこういうことか!*1
その後、ギターがガーンと入って(素人くさい言い方)、ドラムがテンションを高めて行く部分が最高に好きなんですが、そこがコシの入った衝撃波ドラムですからして。
いやあ、えがった。
もっとも可笑しかったのは(参加した人すべてが同意してくれると思いますが)、ゲストキーボーディストの一件です。
話せば長くなりますが、今回はゲストキーボーディストを喚ぶけれども誰が来るかは当日まで内緒、という趣向でした。
とうぜん、吉澤瑛師さんかも、だったらいいな、と思うじゃあありませんか。
吉澤さんをお招きして、吉澤曲・石田詞のあれやこれやが演奏されるのかと妄想が猛スピードで巡るじゃあありませんか。
その空気を読んだのか(?)
「ぜっったいおまえらの想像してる人と違うから!」
とひとしきり逆ギレ(?)した後に、石田ショーキチ氏は、
「ではゲストキーボーディストを拍手でお迎えしましょう」
と自ら音頭をとって右手奥、キーボードの奥の楽屋入り口に歩み寄った、
と思いきや、
「ゲストキーボーディスト、俺!」
と叫んでキーボード席に座ってしまいました。
いやなんか、まさかそんなオチだとは思わなかったから、ゲストさんが準備が遅れていて、間を持たすために微妙な(失礼)冗談を言っているのかと思ってしまいました。
冗談ではなかったのです。
いま思い出すと笑えるのですが、あの時はぽかーんとしてしまって。
そのまま『静かの海』ですよ、奥さん。
完膚無きまでに打ちのめされました。
いま思えば、拍手を要求したときの石田ショーキチ氏は妙に楽しそうだった。
見事にしてやられて、なんだか悔しいです。
ゲストキーボーディストの予告が出たのは4月2日でしたっけ。
一ヶ月オチの冗談だった訳です。
石田ショーキチ氏は、4月じゅうこの瞬間を想像してわくわくしていたのでしょうか。
すごい忍耐力だと思います。
わたしだったら、我慢できなくてすぐオチをバラしてしまうかも知れない。
時間差オチの冗談を言える人は尊敬してしまいます。
*1:ふだん?はギターがやかましくて生歌だけをじっくり聴くという感じにはなりにくい?