『ヘルシング 8』
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/07/26
- メディア: コミック
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コミックスでたっぷりじっくり読んで、ふざけた自画像に、ふざけたあとがきにふざけた登場人物紹介、ふざけたあとがきゆかい漫画、カバー下までじっくりたっぷり見て、ようやく満たされました。
そうそう、この頃から。
アーカードが、ときおり優しい目をするのです。
連載ではじめて目にした時はけっこう驚いた。かなり驚いた。
アーカードは最後まで異質な化け物のままでいいし、この物語はクレイジーなままでいいし、この異常なテンションさえあればオチなんか要らないし、むしろ異常なテンションを可能な限り長く長く続けて、突然中断、それこそがこの作品にふさわしいと思っていました。
だってヒラコー先生にそれ以外の芸風はないと思っていたから!
わたしが間違っていました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
昨今のヒラコー先生のツボを押さえた人情展開と優しい目のアーカード(実にいい顔なんだ)を思うと。
物語を覆う狂気の夜が明けての大団円と、人間らしくなって不死性を失い滅びるアーカード、ヒラコー先生はそれらをきっちり魅せてくれるかもなあ、なんて期待しちゃったりして!