『SPIRIT』
直球ストレートな映画でした。
やみくもに強さを求めた拳法家(ジェット・リー)が傲慢と強欲の報いを受けて破滅し何もかも失う→どん底の中で心優しい娘とふれあい目覚める→大切なモノを守るためリングに帰ってきたー!
見事なまでの死亡フラグ、フラッシュバックする過去の過ちの感触、尊敬できるライバル(と書いて「とも」と読む)、心の美しい盲目の娘の目に見える輝くスピリット。
そんで主人公のジェット・リーが舞う!闘う!
完璧。
もうぜーんぜんひねりのない直球勝負でどうしようかと思いました。
だがしかし!本当に美味しいお米ならご飯だけでうまーい!
このご飯なら素で三杯逝けるー!
あと、中国大好きッ子は観るべきだ。断言。
弁髪は前から見るとちょっとアレですけれども(日本人も月代剃ってたりしてたので人のことは言えませんが)、後ろから見たロングお下げはいいですね。とてもいいですね。うなじの三つ編みが始まる所と、三つ編みのしっぽが嫌ってほど見られてうれしかったです。みんなツヤツヤ手入れが良くてなあ。映画だからかな。
舞台は20世紀初頭の上海です。
中国文化に、西洋ファッションが入ってくるごたまぜの時代ということでよろしいでしょうか?
弁髪+洋装とか弁髪+カンカン帽+丸眼鏡+長袍+上着とか、順列組み合わせ的に様々なバリエーションが映りこんでドキドキしました。後ろ姿で1秒ぐらい写った、弁髪+男性給仕服+白手袋でΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)ハワワとなったわたしはやはり病気でしょうかorz
あ、白の長袍!白の長袍もいいですね!ストンとしてシルエットが逆Uの字になるのがカワイイ。アクションで後ろの長いところがヒラヒラするのとかたまらぬー。
ストーリーの盛り上がりとは別のパラメーターで鼻血を流し続けてしもうた。
この映画で特筆すべきは中村獅堂(の役)でしょう。
申し訳ないけれども、プロミスの真田広之は、日本人である必然性はなかった。真田広之である必然性はありすぎるぐらいありましたが。
最近の中国映画って、香港韓国日本を最初からマーケットとして狙っているんだと思います。各国の俳優をつのってそれぞれの国に華を持たせて。
いや、ぜんぜんおっけーです。
聖闘士星也の5人組とか、Gガンダムのシャッフル同盟とか、間違った誇張されてキャラ立てされた多国籍チームって楽しいですよね(違)
それで話を元に戻しますが、中村獅堂さんは日本人としてキャラ立てされていて、しかも粗野な武人ながら、心の正しい人として描かれていてとても格好良かったのです。
敵でありながらジェット・リーの志を一番分かっている人間だなんて 美 味 し す ぎ る !
日中関係は微妙な局面なのかと思っていましたが、希望を持っていいのでしょうか。
ラストの中村獅堂の「お前は日本人の恥だ」が日本版だけのボーナスカットだったらどうしようかと思います。まさか…ねえ…
ヒモロギさんの感想は相変わらず面白すぎです。
愛してる!
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