『ヒトラーの建築家』
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/12/23
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ドイツで作られたテレビドラマだそうです。
DVD5本セットで、3本がドラマ本編、1本メイキング、1本ドキュメンタリーでした。後者2本を見ました。
メイキング編はまったりした作りでした。
んで、ほもっぽ。
ヒトラーとシュペーア氏の二人きりの場面で、ヒトラー役が「目が合った後そらしたらまるで恋人同士だよね」と言ってやって見せる。監督「もう一度目を合わせたら気色悪いかな」ヒトラー役「やってみよう」シュペーア役「危険だッ」
ヒトラー役の役者さんがノリノリでアイディア出しまくりの接触しまくり、シュペーア役が引き気味で…キャーと手で顔を覆いながら指の隙間からがっつり見てしまいました。
このドラマのヒトラー役の役者さんは、本物より細面で端正です。美形っぽいヒトラーと若き建築家のドラマ。なんだが見るのが怖くなってきました。
夜行性の腐女子だから、明るいところでみんなが言い出すとちょっと逃げ出したい気分に。闇に紛れてコッソリ邪推しているのが楽しいの。臆病ですんません。
ドキュメンタリーは見応えがありました。
戦時中のシュペーア氏(本物)のフィルム、老人シュペーア氏(本物)のフィルム、もういい年になった長男長女次男へのインタビュー。ヒトラーおじさんと遊んでいる、子供の頃の長男長女のフィルム。まじまじと顔を見比べてしまいました。
白黒写真では、シュペーア氏はパサッとした肌の生真面目な人に見えたのですが、動いている所を見たら脂っ気のあるおっさんだなーと思いました。変なたとえですが、彼だけアメリカ人みたいに見えます?
レニ・リーフェンシュタールのインタビューもあって、崩れる寸前のゾンビみたいで恐ろしかったです。100歳近くなってお化粧するのはどうかなあ、と思いました。
途中で出てくる、当時一緒に仕事をした?建築家のヴォルタースさんって人の息子のインタビューが凄かった。声を潜めて忌まわしいモノについて語る様子が、ラヴクラフトの小説のようでした。
「父は、忌まわしいモノを崇めていたのです」画面の中で、ヴォルタースJrは顔をゆがめ、とぎれとぎれに言いにくそうに語ります。「戦後も、ヒトラーとシュペーアのツーショット写真を大事に飾っていたのです」
と、ここまで書いて読み返したところ、ここだけ見たら「ヒトラーの写真を!?」と驚いたらいいのか「おっさんのツーショット写真を!!?」と驚くべきなのか、判断に迷う感じですね。ドラマ本編を見ると分かるのでしょうか。
ドキュメンタリーの本筋は、シュペーアは本当にアウシュビッツと無関係だったのか、でした。ここに提出されている証拠を信じるなら、クロだと思いました。