『CASSHERN』

 「白い巨塔」の続きを観るつもりで、軽い気持ちで行きました。
 前半は、ふーん、がんばってるなぁと距離を置いて観ていたのですが、2時間半のそれなりの長さの映画が、最後まで全シーンがキメキメだったので驚きました!
 凝ったアングルに凝ったカット割り。
 何故か傾いたカメラ。
 わざと人物を中央に配置しない。
 デカイ月。
 夢の様に美しい微動だにしないお母さん。
 この感じ…映画と言うよりプロモーションビデオ。って今は言わないのかな?えーとビデオクリップだ!
 も一回観てもいいって思えるくらい格好良かったです。映画館で観て良かったー

 スチームパンク大東亜共栄圏と旧ソをまぶした雰囲気もとても良かったッス。
 背景の大部分とメカはCGなんでしょうけど、質感といいデザインと言い、ハリウッド謹製に負けてないと思いましたよー。ラストバトルも大迫力で、死にそうな思いでコレを作ったと想像されるCG班に心から拍手を贈りたいです。
(比較対象がハリウッドってどうかなあと思わないでもありませんが、日本映画の特撮系は、話よりも何よりもチープ感が気になってしまうハリウッド漬け人間なもので…)
 我が国でも湯水のように金をつぎ込んで物量で作りました系の映画が作れるとは感動です。
 ただボディスーツは…日本人が着るともっさりになってしまってイマイチ。かも。キャシャーンのスマートさ、しなやかさはアニメに遙かに及ばなかったような。これはしょうがないですよね…

 トシがばれますが、キャシャーンのアニメって観てたハズなのです。
 調べましたところ本放送は1973年10月〜74年6月だそうで、さすがにこっちじゃないと思う。再放送だったのかあ。あまりの孤独感に胸が苦しくなってしまうので、子供心にあんまり好きではなかった記憶があって(ついでに言いますと宇宙戦艦ヤマトは毎回ピンチになりすぎて胸が苦しくなってしまうのであまり好きではありませんでした)だから?最終回がどうなるのか記憶にないのですが。
 でも多分、アニメと別物ですよね?

 そして疑問点はぜんぶ雰囲気で流す覚悟で?