ダ・ヴィンチ・タロット

 

ダ・ヴィンチ・タロット

ダ・ヴィンチ・タロット

 書店で見かけて衝動買い。
 映画版ダ・ヴィンチ・コードの写真入りの帯がついていて、便乗商品だということを隠そうともしない姿勢は、いっそ潔い。(元本もダ・ヴィンチ・コード以降みたいです?)
 違う出版社が映画版の帯をつけるには、なにがしかの使用料を支払うんだと思います。こういうのって、気前よく許可もらえるのかなあ。
 ダ・ヴィンチのスケッチをタロット78枚に当てはめたものです。
 スートは空気・火・水・土の4大エレメントに、コートカードは従者(ペイジ)・騎士(ナイト)・公妃(レディ)・公爵(ロード)。大アルカナもいくつか名称が変更されています。ダ・ヴィンチの思想と彼の生きた時代のイタリアの政情などがこじつけにちなんだ名称や構成になっています。変わりタロットと言っていいと思います。
 カード裏面のデザインが変わっています。
 8枚×10列に並べると裏の模様がつながって、繰り返しの模様になるそうな。ほら、宮殿の壁紙みたいな感じの。なんだか裏の模様がつながる/つながらないも占いに使うみたいです。こういうのははじめて見たかも。
 カードのサイズは7.5×12センチと大きめ、かつ紙がぺなぺなです。
 シャッフルしたらすぐに痛みそうです。
 ブックレットにシャッフルのやり方が書いてないのは罠かもしれません?


 カードに採用されている絵は、油絵のための習作が大多数ですが、怪しいメカの設計図なんかも入っていて面白いです。ダ・ヴィンチがタロットに!と言うよりトレカになった!って感じかもです。
 有名なウィトルウィウス的人体図は世界に(やっぱり!)、自画像は魔術師になっていました。
 ざっと見た感じ解剖学関係は2点、結合する男女の解剖図(水の2)、胎児を宿した子宮(火の3)。グロだ。
 ドリル型(?)ヘリコプターはなかったなあ。残念。


 ちなみに、先行商品として(?)『Leonardo Da Vinci Tarot』というのもあります。
 こちらは、ダ・ヴィンチの絵ではなくて、現代イラストレイターによってダ・ヴィンチ風に描き下ろされたタロットだったと思います。発行はダ・ヴィンチ・コードよりずっと早かったように思います(あいまいな記憶モード)