通称ハリウッド版ゴジラこと『GODZILLA』を探しに

GODZILLA ゴジラ [DVD]

GODZILLA ゴジラ [DVD]

 『2012』のDVDの発売を楽しみにしています。
 早く発売されないかなあ。早く早く早く!

 飢えたキモチになってエメリッヒコレクションを出して眺めているうちに、通称ハリウッド版ゴジラこと『GODZILLA』だけが欠けていることに気がつきました。


 すみません。
 見栄を張って嘘をつきました。
 『ユニバーサル・ソルジャー』も『パトリオット*1も持っていません。
 私のエメリッヒコレクションは穴だらけだ。
 『MOON44』は未見。
 ファンと名乗るのもおこがましい。


 それはそうとして『GODZILLA』。
 ツタヤに在庫がありませんでした。
 Amazonで調べてはじめて、廉価版が出ていないことを知りました。
 通常版DVDは定価10500円。
 DVDが出始めの時代だからでしょうか。今日では考えられない価格です。


 市内の別のレンタルショップに行ってみました。
 棚から自力で見つけ出せなかったので、店員さんに尋ねました。
 「ハリウッド版のゴジラはありますか?」
 その瞬間、店員さんの眉間にシワが寄りました。
 パソコンで在庫をチェックして、あるかないかだけ教えてもらえれば良いつもりでしたのに。
 気がつかないうちに何か問題のある行動を取ってしまったのでしょうか?
 大規模チェーン古書店で店員に在庫を尋ねる年輩のお客さんを「見当違いの場所で見当違いの質問をする人だなあ」とちょっと冷ややかに眺めてしまったことがあったのですが、人のことは言えないような見当違いの行動をしてしまったのでしょうか?


 胸の動悸を悟られぬよう、なるべく落ち着き払った態度を装って、
 「監督はローランド・エメリッヒジャン・レノが出演してます」
 店員さんは、苦悶の表情で眉間を押さえ、
 「トカゲっぽいやつ」
 数秒間の居心地の悪い沈黙の後に
 「が凄いスピードで走ってくる」と呻くように言い、「あります」と。


 なのに、検索しても出てこなかったらしい。
 それが映画マニア?の何かに火をつけてしまったらしい。
 店員さんは棚に走ります。
 「ここにない、ここにもない、なぜだ!!」
 「あんなに有名な作品なのに、あんなに扱いに困るぐらい沢山あったのに、なんでないんだ!」
 「ジャケットデザインも、ありありと目の前に浮かぶのに!」


 私はすっかり不安になりました。
 権利関係で、何か良くないことがあったのでしょうか。

 先輩格とおぼしき店員さんも休憩室から出てきて、いっしょに探してくれました。


 レンタルショップの棚を見るに、ウルトラマンと仮面ライダーが今でも新作が作られて人気を保っているのに、ゴジラシリーズは停滞しているように見えました。
 停滞しているシリーズの中でも更に鬼子的な位置を占める『GODZILLA』のDVDは、最下段に隠すように置いてありました。
 お手数をおかけしてすみません。
(検索で出てこなかった理由は、なぜか邦画カテゴリに登録されていたためらしい)


 貸し出し手続きを完了して『GODZILLA』を手渡してくれた店員さんの顔は、誇りに輝いていました。


 ツタヤはやめてこちらのショップをひいきにしようと思いました。

*1:最近、じんわりと知名度が上がり目にする機会が増えたように思います。ヒース・レジャーが出ているからでしょう。