勘違い

 昨日、風がざらざらしていて遠くが霞んで見えて、


 全部スギ花粉か!


 と一人で腹を立てていました。
 黄砂でしたね。そうか。そうだよな。


 今日も黄砂が舞っていましたね。
 7時頃、月を見ました。
 月の回りの光が黄砂で打ち消されていて、なのに月の模様は怖いぐらいに良く見えて、球体には見えなかった。
 黄金の円盤が空に張り付いているように見えた。
 きれいだけど、怖い感じのする月だった。
 怖いけれど、すごくきれいで、じっと見てしまった。


 半村良の『黄金伝説 (講談社文庫)』の表紙を連想した。