『華氏四五一度』--書痴の話。ではないはずだが?
やあ。俺はガイ・モンターグ。焚書官さ。
どこかに本を隠し持っている阿呆がいるとする。そいつがへまをして誰かに密告されたら…2分以内に俺たちが参上、家ごと本をキレイサッパリ焼却するのさ。場合によっては持ち主ごとな。ハハハ!
ええ?俺たちが「消防士」に見えるって? そりゃ何かの間違いだろ。1790年の創立当時から、俺たちの仕事は本を灰にすることさ。このヘルメットに刻まれた数字を見なよ。451--つまり華氏451度、本のページに火がつき燃え上がる温度さ。その時の炎の美しさは例えようがないよ。俺はこの仕事を誇りに思うね。
だけどさ。
隣んちの女の子が気になるんだよな。最近。テレビも見ないで夜中にふらふら歩いててさ、一人で変なこと考えてたりさ。俺を見れば寄ってきて謎かけたりしてさ。要するに頭が弱いんだろうけど、妙に心にひっかかるんだよ。本を燃やす時とぜんぜんちがった気持ちになるんだ。署長は、本を隠し持ちたがる奴ら、社会改良主義者の娘だろうって言うんだけど……。
それよりもさ。
知りたいんだけど、本ってそんなに良いものなのか? 一緒に火葬にされてもいいってほど?
オーケイ。何が書いてあるか、読んでみようじゃないか。
「決戦の日…豚が切り落とされる」
妻はそれを聞いて、意味も何にもありゃしないとわめく。
が、俺は言う。
「はじめから読み直してみることだ」
3回目の購入で最後まで読めた記念に、紹介文を書いてみました。
あんまり紹介になってないみたいな気がします。嘘も混じってるし。その上、さる大好きサイト様のマネっこになってしまって悲しいです。
この物語に出てくる本は、とても魅力的です。隠されたり焼かれたり持ってるだけで逮捕される!と扱いに困ったりする存在で、中身に触れられているくだりはほとんどないのですが、たしかに、命と引き替えにするだけの価値というか魅力があるように見える…ような… 主人公が持ち出そうとして果たせず非常に悔やんだ<伝導の書>と<黙示録>が無性に読みたくなって、近所の書店で立ち読みを試みたのですがすぐに眠くなった。
いや、あの、その、そんな個人的なことは置いといて。
いろいろあって最後、頭の中に本をしまっておいて、次世代に語り継ぐしかないかなー、というコトになって。
ソレやりたい!すごくやりたい!!と思いました。
希望作品は「Gガンダム」!(本じゃないだろ)*1もちろん役得で、少々都合良く改変を…(マテ
あのね、私の頭の中にね、あるキャラクターがもっと格好良いバージョンがあるの(恥)。もちろん妄想だけど。現存する全てのDVDとLDとビデオが失われて、私の頭の中のGガンダムが唯一のGガンダムになって…つまり、正しいバージョンと我が妄想バージョンの区別をつけられる人間がいない時代になったら。
私はぜったいに妄想バージョンを正しいバージョンだと偽って後世に伝えるな!
注)例によって作品のテーマは全く別のところにあります。
*1:それ以前にあのノリを言葉で語っても伝わらないだろう、と思いますけれども…