『山の宗教 修験道案内』
- 作者: 五来重
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 文庫
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東北在住で、ご朱印あつめを手近なところからスタートすると、修験道は避けて通れません。
それで興味を持って買ってみました。
熊野三山、羽黒山、日光山をはじめとする日本の代表的な霊山を宗教民俗学の老碩学が探訪する……
微妙に文章がゆるいのは、講演を文字に起こしたものなのでしょうか?
(もしかしたら「文章がゆるい」じゃなくて「平易に説き起こした」なのかも知れませんが…?)
ですが文章のゆるさと、内容の詳しさのギャップが、なんとも言えぬ迫力を醸し出していると思います。
おじいちゃん先生が「あ、あん時は大変だったのよ」と歴史上の大事件を世間話のように語るような感じ。
あまりにも昔のことを軽々と詳しく語っているので、もしかしたら本当に見たんじゃないか?なんて変な想像が浮かぶくらいです。
が、派閥争い元祖・本家争いその他の大人の事情まで軽々と詳しく語っているので、「修験道………かっこいいかも?」なんて憧れの気持ちまで軽々と打ち砕かれること必至。
ひどいや!
他にやり玉に挙がっている…じゃない、取り上げられている山は、富士・箱根、越中立山、白山、伯耆大山、石鎚山(四国)、彦山修験道(九州)です。