本を読んだ/ドラキュラ紀元ほか

 キム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』(1992)、やっぱ激おもしろかったです。
 パラレル世界の世紀末ロンドン、ヴァンパイアたちの風変わりな生活、それらの描写自体が興味深くて、この世界にもっと浸っていたいと思わされました。
 再読だからラストを早く知りたいという焦りがなかったのも勝因でしょうか。
 読み終えるのが惜しかった。ほんとうに惜しかった。こんなの久しぶり。
 『紀元』『戦記』『崩御』どれもそれぞれに面白いのですが、ストーリーがシンプルで力強く、永遠の美少女(ヴァンパイア)との風変わりで心暖まるロマンスの分、『紀元』がいちばん面白いように思います。
 『アインシュタイン交点』(1967)が面白かった。説明できないけど面白かった。
 ならば、と以前挫折したスタージョンの『夢見る宝石』(1950)を読み始めたら、つるつると読めて、なおかつ実にエキサイティングで驚いた。
 いまは『人間以上』(1953)を読んでいます。
 現代にサッパリ戻れません。