『戦乱の大地』
- 作者: デイヴィッドブリン,David Brin,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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科学文明を捨て自然に優しい暮らしを営んでいた潜伏六種族の頭上に、宇宙戦艦が!
竹槍で宇宙戦艦を撃退せよ!
絶望的な抵抗戦争が始まる!
(ちょっと嘘あります)
さらに多くなった登場人物に混乱させられることはありませんでした。
前作か前シリーズですっかり馴染み深くなっているからです。
どのキャラクターも懐かしく、また出てきてくれてうれしい。純粋にうれしい。
前作で一見バラバラに見えた複数のストーリーラインは、がっちりとかみ合い、猛然と前進を始めます。
この気持ちよさ!
これは、前三部作と前作を我慢して読んだ人へのご褒美だと思います。
一つには作品を楽しんだ恩返しに、ちょっとした宣伝をしたい。もう一つには、誰かにこの面白さを教えたい。
なんて熱い思いに駆られここに感想を書こうとしている訳です。
書くからには、誰かが思わず騙されて手に取りかねんように書きたいと思ってしばらく悩んでいたのですが、駄目だった。
どう考えても、この面白さを味わえるのは、前三部作と前作を我慢して読み通した人だけとしか思えませんです。ここまで読んだ人が、あとやめちゃうとは思えないし。新規の人にすすめるにしても、面白くなるまでに必要な仕込みが多すぎる。無理。超無理。
個人的には、天才ハンターが万能過ぎるのと、生物学者カップルの運が強すぎるのが少々引っかかりました。
あと、悪役がすっごいお間抜けで。本当にこの人たちが銀河で覇権を誇っているのかと問いつめたい。
この辺が、少々ご都合主義の度が過ぎるような気がしないでもない。かも。
そして、ラスト。
またしても犯罪級の変な所で「続く」になっています!
ぜんぶ翻訳されてから読み始めた幸せを、しみじみとかみしめています。