『華氏911』

 見てきました。
 町山智浩氏のブログを毎日見て、公開を楽しみにしていたので、今、映画の内容について何を語っても受け売りになってしまいそうなのでやめておきます。
 ←アンテナの「町山智浩アメリカ日記」、6月25日から詳しくレポートされています。


 いざ映画館に見に行って。
 退屈だとか思ってしまった自分を深く恥じる。orz
 いや、その、私が映画の愉しみに数えている要素はあんまり含まれていなかったと言うことで、この映画がダメな訳じゃないってのは良く分かっていて。などと上映中は本能と理性がボケツッコミしっぱなし。みたいな。
 目を楽しませるCGがないじゃないかッ!と損した気分になる人間はおとなしく「スパイダーマン2」に行けば良かったのだと。テレビニュースの再録部分の画質が悪いのでイライラしてこんな画質ならテレビでいいやと…いやいやいや、みんながあの時に何回も目にしたホンモノのニュースを再録するのが意味あるんじゃないか。ハリウッド<馬鹿>映画を見慣れた目には空爆がショボく見えてしまい、そのクセ音響だけが良かったのでなんだか腹が立った…直後に、これはCGや模型じゃなくてホンモノなんだと気がついて狼狽したりとか。
 そうだ、画面に映った死体もホンモノなんだ。泣いているお母さんも、死んじゃった息子さんもホンモノなんだ。美人でもハンサムでもないし、映画みたいに上手いセリフを言う訳じゃない。でもホンモノなんだ。


 あッ 史上最悪のダメ大統領として描かれているあの人もホンモノかッ


 帰り道、映画の役割について考えました。このような歯に衣着せぬ映画を作って政治を変えようとする行動力についても。
 でも、個人的な結論→こういう作品は別の媒体で見たい。(映画館で見る物は、派手で嘘っぱちな物がいいなあ)