『SLAM DUNK』

SLAM DUNK 完全版 1 (ジャンプ・コミックスデラックス)

SLAM DUNK 完全版 1 (ジャンプ・コミックスデラックス)

 90年-96年連載。
 完全版を大人買いしてちまちま読んでいます。
 むちゃくちゃ面白いですね。
 ベストセラーを敬遠…と言うより「ベストセラーだから」という理由で飛びつく一般ピープルに混ざりたくない、ひねくれたかっこつけ精神を捨てて虚心に読むと、
 面白いです。
 売れた作品には、ちゃんと売れた理由がある訳で。
 わたくしが間違ってました(土下座)


 女の子の描き方が80年代ラブコメ風でヒロインの名前がハルコとアヤコなのも時代を感じさせます。
 ギャグ顔の驚き口が鉄アレイ型なのが、かえって新鮮です。今だったら線目に四角口でしょう。


 スラムダンクと言えば、よしながふみの三暮や羽海野チカの花藤などなどイケナイキーワードばかり知っていたので…なんか誤解してた。すごい誤解してた。
 めちゃめちゃ硬派ではないですか!
 「ヒットのためには腐人気 も 取り込まねば!」という意図はほとんど感じません。
 スラムダンクを読んでかけ算していた、「火のないところに煙を立たせる」と揶揄された「や」で始まる種族の高度な行間読解力?えーと行間補完力?妄想力?に感服いたしました。
 今はPCにはLANカードがついてるのが当たり前だけど、昔は物好きか研究者が別売りなのをわざわざ買ってきて、苦労して取り付けたものじゃ、的な。


 良い時代になったと思います。