『ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ』

 『チェンジリング』に続き、ちょっと偏執病入った強き母モノを連続で観てしまった。
 食べ過ぎてしまった感覚。


 ねえねえ奥様お聞きになりました?
 テレビ版の味方ターミネーターは美少女型だそうですよ。
 1がシュワルツネッガー(敵)、2がサイコっぽい細身の男(味方シュワルツネッガー)、3がナイスバディの女(味方シュワルツネッガー)、そして今回の美少女(味方)、敵のターミネーターはシュワルツネッガーのぱちもん。4は未見。
 成人男性という括りで、シュワちゃんを超えるキャラクターを創造するのは断念したのでしょうか。
 ……わたし自身も、シュワルツネッガー以外は受け入れがたいと感じます。


 で、転校生のジョンに話しかけてきた美少女が、ジョンを守るために未来から来たターミネーターで。
 綾波レイ的な感情に乏しい感じで、
 「私はあなたを守るために、未来から」
 どこのラノベかと…
 いつ「あなたは死なないわ。私が守るもの」と言い出すかとハラハラしました。


 こんな見え見えの餌に誰が!


 と、言いたいところですが、グッと来ました…不覚。
 まだ3話までしか観ていませんが、ぼちぼち観て行こうと思います。
 いつ「私が死んでも代わりがいるもの」「たぶん私は3人目だから」とか言いだすか、ドキドキして目が離せない。


 それにしても、短時間とは言え女子高校生のフリが出来るなんて新型ターミネーターは凄いです。
 まだロボロボしている美少女型も、冒険の旅を続けていくうちに学習が進んでより人間らしく、可愛くなっていくんだろうな…
 こんな新型を作っちゃう機械知性体スカイネットはどんなヤツなんだろう。
 昔はスカイネットと言えば、兵器は強さが第一で、擬態は必要最小限で、感情というモノは理解できず、と硬派な印象でしたが。
 スカイネットが人間を理解しようとし始めた、と見えないこともありませんが、一足飛びにマニアックな萌えに行ってしまうあたりが、しょせんは狂ったコンピューターなのか。



 王道ラノベ展開になることを妨げているのは、サラ・コナーの存在だと思います。
 子持ち30代女性にして「最高の戦士」
 我が国に於いては、運命を背負い強く気高く闘うのは美少女が定番でしょう。
 欧米のエンターテイメントでは、気高く闘うのは「母」である率が高いように感じます。
 聖母信仰と関係あるのかなあ(適当な感想)