『戦中派不戦日記』
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 文庫
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8月の声を聞くと、太平洋戦争モノが読みたくなる。
刷り込みだと思います。
イメージの中の太平洋戦争は、なんだか夏っぽい。
戦争は1年中やっていたはずなのに。
この本を読んでいて気がついたのですが、昭和20年と今年は曜日が同じだ。タイプスリップしたみたいで気持ち悪い。
とか言いながら、近い日付のところをちょっとづつ読んでいます。
本当にこれ、ノーエディットなのでしょうか。
面白いです。不謹慎ですが。
毎日書いてます。何日かに一度どばっとたくさん書いていて、読み応えたっぷりです。
2月3月は、山田風太郎青年は医学部1年の進級試験でてんてこ舞いしています。
「先生!空襲があっても試験はやりますか?」
「B29の1機ぐらいだったら決行する!」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
なんて会話が随所に出てきます。
彼は数学が苦手だったそうです。
数学の試験が空襲で「つぶれた」ら、全員無試験で合格の措置をとるとの言質をとり、空襲を心待ちにする風太郎青年。おいおい。
東京大空襲の日、大学は空襲圏外だったとはいえ、まさか試験はやってないだろうと思いながらも、混乱の中を遅れて登校したら、試験をやっていて驚いた、とか。
ちょっぴり不謹慎でヒステリックな笑いという点で、上の本より上だと思います。