「日本沈没 第二部」インプレッション
やっと「日本沈没 第二部」を手に入れて読み始めました。
まーだぜーんぜん冒頭だけー。
本自体がなかなか手に入らなくてねえ。もうちょっとで仙台遠征するところでした。
第二部は、パラレルワールド設定なのでしょうか。
時代設定は現代、ただし「25年前に日本列島が沈没した」と条件のつく、現代が描かれているようです。
甲州先生は、あいかわらず文章がへt…いいえなんでもありません!
てゆーか、流麗な美文だったら魅力半減ですよ!そうだよ!
この文章から、朴訥な、無骨な、実直な、などの印象を受けるのです。
たとえ誰も見ていなくても、己の職人としてのプライドにかけてキッチリいい仕事を仕上げる技術屋が出てくる小説に良く似合うと思います。
そんで、ご飯が、それも海外の食材で日本食を再現したご飯が、すっごく美味しそうなんだ。
日本沈没は。
「第二部」のあとがきで小松左京が述べているように、そもそもは「国土を失って難民となった日本人がどうなるか(敗戦時にそうなる可能性があったことを思い出せ!)」という話を書きたかったのだと聞いています。日本列島沈没・脱出劇は、当初の構想では、起承転結の起にすぎなかったってことでしょうか。
当然と言うかなんと言うか、続編であるところの第二部はカタストロフィものではありませんね。地味だ。
問いかけているのは、国土を失ってもアイデンティティを持ち続けられるかどうか、とかそんなことなんだろうなあと思いつつも。
それよりも、物質的な喪失の方が気になります。
日本にしかないモノってあるじゃん!!
どうやら甲州先生は、米どころも醤油・味噌工場も日本列島ごと沈没してしまったのが気になるようです!?
残念ながらヲタクなわたしは、ヲタク関連プロダクトの喪失の方が気になります!
この世に、それも日本のどこかに確実に存在するんだから、いつか絶対手に入れてやるぞと執念深く機会をうかがっているアイテムが、わたしにはあります。
具体的に言うと、スーパーレアカードや絶版本、廃盤CD、同人タロットカードなんかですが(苦笑)
それらが海に沈み、わたしが手に入れる「可能性」も失われるのかと想像してみると、にわかに非常に耐えがたい思いが、