萩尾望都「一度きりの大泉の話」竹宮惠子「少年の名はジルベール」

一度きりの大泉の話

一度きりの大泉の話

 

 竹宮惠子「少年の名はジルベール」を読んでいます。少女マンガ界の神代の青春の眩い光に満ちていて、わたしの穢れた魂が滅しそうです。マンガ家になるために単身上京すること、友の胸にためらいなく飛び込むこと。尊敬する友に「好かれたい」と裏表なく思い、行動すること。あまりにも眩い。

 萩尾望都「一度きりの大泉の話」といっしょに読むべき、むしろ竹宮惠子から読むべき、とリコメンドされました。いやほんとに眩い。少女マンガの王国の領土はまだ定まっていなくて、力しだいでどこまででも広げられる時代。3人は、どこまでも歩いていけると思っていたんだろうな。眩い。

 

 編集者Y氏の言う通りですよね( ;∀;)

 萩尾望都がコタツの向かいでマンガ描いてるなんて。しかも「ポーの一族」を発表し旭日昇天の勢いの萩尾望都が。そんなのが目の前にいたらどんな天才でも病んじゃうよ( ;∀;)

 最初からスープの冷めない距離にしておいたなら( ;∀;)

「少年の名はジルベール」を読んでると竹宮先生かわいそう( ;∀;)となるけど、萩尾望都先生にもつらい体験だったのかな…萩尾サイドの「一度きりの大泉の話」を読むのが怖くなってきた( ;∀;)

 

 サイド萩尾望都、一気に読んじゃった。あちらには出てこない決定的なエピソードがこちらには載っていて、涙しか出ません…

 両方読んで、朝ドラで観たいと思う人の気持ちがわかりました。でもダメですね…萩尾先生ぜんぜん癒えてませんやん( ;∀;)傷痕なまなましくて読み物として昇華しきれてない…これ書くのも辛かったろうに( ;∀;)