谷甲州『終わりなき索敵』
航空宇宙軍史シリーズに新作が出ました!
ひまを見つけて、旧作を少しずつ読み返しています。
「終わりなき索敵」(93)、いろいろいらぬ知識をつけた後に再読すると、連想が広がって面白いですね。例えばマヤとシマザキのエピソードは「エヴァンゲリオンAir/まごころを、君に」(97)のパクリではないのか?とか。
スピ系で言う?トータルセルフとかI/Thereとか言うものを連想するようなしないような?全体に臨死体験のようでもある。違うのは定番?の「無条件の愛」が出てこないあたりかな?
てゆうか「索敵」のあれは、臨死体験なんですよね?
谷甲州の作品は「好きになれないやつ」が出てくるのですごい。てか索敵は9割そうかも。昨今のエンタメは敵将すらなんか憎めない感じに描写することが多いのにね。軟弱だよね!って思っちゃう。
主人公の一人、ロックウッドからして、そうとう嫌なヤツですよね。艦長の求心力を高めるために計算尽くでみんなの前で副長のメンツ潰すとか…主人公補正と、読者としてこうなった過去のトラウマを知ってるから誤魔化されがちですが…
だいたいこの人、人から好かれようとか嫌われたくないとか1ミリも思ってないよね。すごいよね。何年も同じメンバーで顔を突き合わせてる環境で。私ならストレスで死ぬわぁ。
ロックウッドの仲良しって、鳥と作業体Kぐらいじゃないかしら。それも「鳥」の方はコズミックホラー的な、正体不明の、本当に鳥なのかも怪しいヤツで。
「索敵」読んでます。深宇宙探査から164年ぶりに帰ってきたロックウッドを迎えたものは…軍のひどい「お役所」っぷりと、自分には定年がない!という事実だった…
— もなか2012(丙提督) (@monaka2012) 2016年6月24日
昨今のエンタメでは軍組織もなんか憎めない感じに描写されがちなので、斬新だわあ( ;´ ▽ ` )ノ本当は怖い軍隊(お役所)
いちばん怖い場面は「あなたは300年ちかくの間予備役将校として 冷 凍 保 存されていました」だと思います。こんな予備役は嫌だ(´;ω;`)
榛原はどうして気さくにロックウッドに話しかけるのかなあ? 親しみを持つような接点ないのに。ロックウッドが昔かわいがってた犬に似てて親しみを感じるとか? うーん、榛原ちょっと空気読めなくて誰にでもフランク説とか…
おはようございます。仕事をしている夢を見ていました。なにそれ…( ;´ ▽ ` )ノ
— もなか2012(丙提督) (@monaka2012) 2016年6月24日
夢を見るなら、勇者ダムダリの生身で衛星軌道上の宇宙戦艦を撃墜する夢が見たかった。寝る前に読んでたので。何度読んでもあれはすごいよね。目測で命中するものなのか。爆散円が十分に大きければけっこう行けるものなのか。私の中ではマスターアジアと同じ枠にいる感じだ。
夕べは谷甲州「終わりなき索敵」を読んでました。昔から航空宇宙軍は、トップの顔が見えない組織で有名でしたが。それはガッチガチの官僚組織だからかな?と思いました。タイムテーブルがあって、最大効率で実行してゆく官僚組織。まどマギで言うとほむらちゃんしかいなくて、そんなのぜったい
— もなか2012(丙提督) (@monaka2012) 2016年6月26日
おかしいよって言ってくれるまどかみたいな人がいない組織。最大効率で取り組んでも上手くいかないなら、前提がおかしいよって言ってくれる人がいない組織。
あと、一任務数百年とかかかっちゃうのも良くないかな… 一人のトップが組織の「顔」として活躍できるのは、せいぜい10〜20年のスパンだよねえ。
続いて谷甲州「最後の戦闘航海」をパラパラ見てます。前から思ってたのですが、治安警察軍のホアン大佐って、もしかしてダジャレなんですか?
— もなか2012(丙提督) (@monaka2012) 2016年6月26日