『わが教え子、ヒトラー』

 やられた!やられました!


 映画の宣伝は嘘ばっかりだ!
 いつも!つねに!嘘ばっかり!


 (笑)(笑)(笑)


 行きつけのTSUTAYAのミニシアターコーナーでジャケットを見て、ヒトラーとナチスという20世紀最大のタブーに品よく言及した、地味感動系の佳作なのかな?
 じゃーそれをセレクトして「佳い映画でしたよ」なんて言っっちゃう自分はカッコ良くね?


 と思って買ったらブラックコメディーでした(笑)(笑)(笑)


 日本版のジャケットは日本国内用のオリジナルなのでしょうか?
 ジャケットと言い裏の解説と言い、全力で客をだまそうとしているとしか思えません(笑)


 オリジナルのポスターは原題「mein führer」で画像検索してみて下さい。
 コメディー以外の何者でもないだろう。


 笑える所は、、、
・ヒトラーが最高に情けない男として描かれている
・ドイツ人のお堅〜い形式主義てか官僚主義
 誰かがなんか言うたびに、その場にいる人間が「ハイル!」「ハイル!」「ハイル!」と繰り返す
・一方で命令系統の混乱ぶり
 ヒトラー直々の命令と、ゲッベルスの命令が現場で衝突→とにかくナントカって様式の書類がないとダメだ→ヒトラー「その様式は廃止だ!」→一発解決



 ちょっと不思議に思ったのは、シュペーアに多くの出番があった点です。
 ヒトラー−ユダヤ人俳優−ゲッベルスの三者で物語はほぼ成立しているはずなのに、なぜにそこにシュペーアが?
 ヒトラーの名誉のためには自ら銃を取って殺人も辞さないシュペーアなんてはじめて見た。ような。


 あんまり言うと「これだから腐は」と言われそうですがヒトラーの演説が同性愛について言及したときに狼狽してた描写が入っていたように見えたので、もしかしたら何かほのめかされていたのかも知れぬ。



 あんまり言うと誤解されそうだから黙ります。