『アイアンマン2』

 お子様ランチメガ盛り的な、ガチャガチャした映画だと思いました。
 企業のプレゼンにも公聴会にも等しくショービズテイストが入っていて、むやみやたらとキラキラピカピカして全編に漂う「これがアメリカの物量か!?」と言いたくなるような雰囲気が、アメリカらしいなあと思います。


 私は確実にアメリカを誤解していると思います。


 アイアンマンは格好いいと思います。
 着地する時の重量感、響く金属音、ポーズ、金属の光沢、これだけでご飯三杯行けます。
 壁紙をネットで拾ってきてアイアンマンにしちゃった。
 デスクトップがツヤツヤのテカテカの金属光沢に包まれてご飯が進む進む。


 対して中身の人のダメさ加減が…なんだろう…可愛いっていうか…
 泥酔してアイアンスーツ装着して親友と殴り合ったり(響く金属音がまたいい感じ)、アイアンスーツ装着のまま二日酔い状態でドーナツショップでスーパーヒーローの元締めの怖いおじさんにお説教されたりとか…
 俺エキスポ開幕の調子のりすぎな感じも、お説教シーンの後に思い出してみると可愛い感じがしてくるのは何故…
 ヒゲ面のおっさんなのに…この感情は何だ。
 こ、これは萌えなのか…?


 個人的には今回の敵役はタイプでした。
 細面眼鏡に分かりやすいダメっぷり。情けない捨て台詞。
 アイアンスーツの中の人はどんなにダメダメでも女には手をあげないだろうけど、この眼鏡敵役は女をぶちそう。それもパーで。すっげぇダメ。
 自分は何でこんなのがタイプなのか?
 なんてわざとらしく自問自答してすみません。
 主にルックス、てゆうか眼鏡だと思います。理由は明白です。


 ミッキー・ロークは、画面に出るだけですごい存在感だった。
 やられちゃって、次作には出そうにないので残念。