『MOON 44』
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2001/06/06
- メディア: DVD
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エメリッヒ監督はドイツで撮ったこの作品を名刺代わりにハリウッドに乗り込んできた、と彼のプロフィールにはだいたいそう書いてあります。
西暦2038年、外宇宙の鉱山惑星を多国籍企業同士が奪い合う時代の物語とな。
恥ずかしいんですが、設定が既に好みど真ん中です…(小さな声で)
SF知りそめし頃の自分が一歩間違えたら、こういう話を書いていたに違いない。
思考が漏れてるの?超怖い。
絵づらは「汚い未来」系SF映画で閉鎖系サスペンス。
Amazonのレビューに「これこそ現代のSF映画の故郷」という一文がありますが、私は逆だと思いました。
妙に懐かしい感じがするのは、当時のSF映画を丁寧に足して平均したからだと思うの(汗
近作の主客逆転してる感じ、ドラマパートは規定演技だから入れてみました感がなく、びっくりしました。
映画の成分がまだ「主:ドラマ 副:特撮」で、特撮「も」好きだからこだわりましたって感じ。
『MOON 44』と「すごい映像が作れれば他はどうでもいい」的な今日の作風はちょっと距離がある印象。かも。
ハリウッドに来た後のどこかの時点で、特撮の悪魔に魂を売ったのではないだろうか。
「ジェイク・オニール」という名前の白人軍人キャラが登場しています。
『スターゲイト』にも似た名前のキャラが登場していましたっけ。
エメリッヒが中学生の頃書きためてたストーリーの主人公、的な由来があるとにらんでいます。
後にエメリッヒの相方(色んな意味で)となるデーン・デブリンが俳優として登場しています。
北斗の拳に例えるなら主演のマイケル・パレがケンシロウでデブリンがバット。
http://www.imdb.com/name/nm0002041/mediaindex
デブリン氏は何人なのかと常々不思議に思っています。
国籍的にはアメリカ人とのことですが、遺伝子のルーツはどこなのでしょうか。
昔は東南アジア系だと思っていましたが、最近は中近東っぽくも見える。
見た目のうさんくささという点では、レプリカントっぽい風貌のドイツ系ユダヤ人・エメリッヒよりもデブリンの方が『GODZILLA』とか作りそう。似合いそう。