『π』、そしてホイミテーブル
- 出版社/メーカー: 東芝デジタルフロンティア
- 発売日: 2002/02/22
- メディア: DVD
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先週末、札幌で1時間に25人とすれ違い通信ができて、レア地図も沢山もらえてホクホクだったそうな。
さすがはメガヒットタイトル。
同僚は更に、「3月4日には廉価版(2940円)が発売されるので、さらにすれ違い通信のチャンスが増えるに違いない」と目を輝かせました。
その同僚から聞きました。
すごい技が発見されたそうな。私がドラクエ9から離れている間に。
その名も「ホイミテーブル」
ボスが2%の確率で落とすレアアイテムを、確率100%にする裏技なのだそうです。
なんでも、初歩の回復魔法「ホイミ」の回復量(固定値ではなく、ばらつきがある)を解析すると、レアが出るかどうか分かるらしい。
まるで太陽黒点の数と株価は連動してて、みたいな話です。
生まれた時の地上からの惑星の位置で性格や人生の流れが分かる、みたいな。
ドラクエ世界では「偶然」を乱数表を用いて表現しています。
乱数表は既に解析されており(?)、いくつかの要素が共通の乱数表を用いているらしい。
ホイミ回復量とレアドロップ率。
ネットで「ホイミテーブル」のやり方を見ました。
これを「仮説→実行→検証」の繰り返しだけで見つけられるものだろうか、と疑問に思いました。
プログラムを直接解析?か?
同僚から聞いた所では、
・元旦に2ちゃんねるで公表されて広まった
・開発チーム内部の者がリークしたという説がある
だそうです。
『π』は1998年の映画です。
無名のチームが低予算で作った作品が大ヒットして、という映画界のシンデレラストーリーを地で行った作品です。
はじめはニューヨークの単館系シアター1軒だけでひっそりと上映(と私は聞いた)→話題が話題を呼び次々と上映館が増え→1年ほど?後には日本は東北の寒村でも映画館で見ることができた。
人の子が真実を知るには高すぎる代償が必要、とか、人間の科学万能思想-思い上がりを戒めた的な、なんつか、ラブクラフト作品と似たテーマを扱っていて印象に残りました。
主人公(数学者)が繰り返し口にするセリフ↓
「私の仮定
No.1 数学は万物の言語
No.2 全ての事象は数字に置き換え理解できる
No.3 それを数式化すれば一定の法則が現れる
ゆえに全ての事象は法則を持つ
株式市場も自然の有機体と言える
私の仮説
株式市場にも法則がある!」
と株価を正確に予測する方法を研究しているうちに、株式市場だけではなく万物に通じる真理に到達しちゃってエラいことになります(乱暴な要約)
あんまりなひどい結末は、ぜひ映画を見て確かめて下さい。
(!鬱映画注意!)
昨日、映画を見てた間は、ビール片手にコタツでだらけて「株式市場にも法則がある」の決めぜりふの所で毎回「いや…それはどうだろう」とつぶやいていましたが、ドラクエ9という3センチ四方のDSソフトの中でなら、主人公は正しい。
この世界にだって、外から見れば実はホイミテーブル的なものがあったりして。
宝くじ、当たんないかなあ。