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『チェンジリング』--タイプ:精神攻撃

チェンジリング [DVD]

チェンジリング [DVD]

 クリント・イーストウッド監督/アンジェリーナ・ジョリー主演
(という言葉でこの映画をくくっていいものかどうか)


 アンジェリーナ・ジョリーは9歳の息子を持つシングルマザー。
 ある日息子が失踪。
 半年の捜索の末に警察が見つけ出した「息子」は…別人。
 警察官は「『男子三日会わざれば刮目して見よ』ですよHAHAHA!」と言うけれども、母親が息子を見間違える訳はない。


 人違いよ!


 申し出ても警察は取り合ってくれない。
 更に強く訴えたら…
 息子の顔も分からないほど錯乱していると決めつけられ、精神病院に拉致監禁。
 アンジェリーナ・ジョリーははめられたのか(としたら誰が、何のために)、それとも本当に狂っているのか。


 とここまでが予告編で見た印象。
 P.K.ディックが書いたような話だと思いました。
 でも、イーストウッドがそんな話を映画にするのか?という疑問が生じます。
 強調される「A TRUE STORY」というクレジットも、ディック的印象とはかみ合わない。
 ほんとうの所はどうなんだろう?
 すごく映画を観たくなりました。
 (見逃してDVDで観た訳ですが)


 まあ、予告編がウソをつくのは周知の事実で、今回もそうだった訳ですが。
 良いウソだと思ってしまったのですよ。
 だまされて面白かった。
 悔しい。


 本編は、ずーんと来る映画でした。まる。



 私はアンジェリーナ・ジョリーが好きです。
 詳しく言えば『ウォンテッド』のはがねのつるぎのような彼女が、『アレクサンダー』のどくがのナイフのような彼女が。
 ですからこの映画の、やつれて老けて、取り乱して泣いてばかりいるアンジェリーナ・ジョリーには、やや違和感…ガッカリ感を抱きました。
 今回も「強い女」を演じている訳ですが、でも、あの唇のボリュームが減ってて…なんつか、髪を切られたサムソンみたいだと思いました。