『チェンジリング』--タイプ:精神攻撃
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: DVD
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(という言葉でこの映画をくくっていいものかどうか)
アンジェリーナ・ジョリーは9歳の息子を持つシングルマザー。
ある日息子が失踪。
半年の捜索の末に警察が見つけ出した「息子」は…別人。
警察官は「『男子三日会わざれば刮目して見よ』ですよHAHAHA!」と言うけれども、母親が息子を見間違える訳はない。
人違いよ!
申し出ても警察は取り合ってくれない。
更に強く訴えたら…
息子の顔も分からないほど錯乱していると決めつけられ、精神病院に拉致監禁。
アンジェリーナ・ジョリーははめられたのか(としたら誰が、何のために)、それとも本当に狂っているのか。
とここまでが予告編で見た印象。
P.K.ディックが書いたような話だと思いました。
でも、イーストウッドがそんな話を映画にするのか?という疑問が生じます。
強調される「A TRUE STORY」というクレジットも、ディック的印象とはかみ合わない。
ほんとうの所はどうなんだろう?
すごく映画を観たくなりました。
(見逃してDVDで観た訳ですが)
まあ、予告編がウソをつくのは周知の事実で、今回もそうだった訳ですが。
良いウソだと思ってしまったのですよ。
だまされて面白かった。
悔しい。
本編は、ずーんと来る映画でした。まる。
私はアンジェリーナ・ジョリーが好きです。
詳しく言えば『ウォンテッド』のはがねのつるぎのような彼女が、『アレクサンダー』のどくがのナイフのような彼女が。
ですからこの映画の、やつれて老けて、取り乱して泣いてばかりいるアンジェリーナ・ジョリーには、やや違和感…ガッカリ感を抱きました。
今回も「強い女」を演じている訳ですが、でも、あの唇のボリュームが減ってて…なんつか、髪を切られたサムソンみたいだと思いました。