近況

 あけましておめでとうございます(今更)


 年末年始は、ドバイに旅行していました。
 生涯初の海外での年越しです。
 写真は、飛行機乗り継ぎの香港で見た日の出(1月3日)


 砂漠に忽然と現れた人工都市・観光客を呼ぶためなら命もいらないぜ的なドバイは年越しのお祝いの花火は凄い。


 と聞いていたのですが、今年はガザ地区へのイスラエルの軍事行動に遺憾の意を表し、政府の祝賀行事は全部キャンセル。花火はナシでした。


 ドバイは不思議な国でした。
 聞くところによりますと、アラビア人は2割、残りは全部外国人の出稼ぎ労働者とのこと。
 2割のアラビア人は、リッチだから正月休みに日本人観光客相手に働く必要、ナッシング。
 思い返すなら、タクシーの運転手さんはインド人(車はカローラ、ぼったくりの個人タクシーはレクサスだった)、ホテルのフロントは中華系、ベッドメイクする人はインド人だったし、デパートの売り子さんはフィリピン人が多かったようだ?
 工事現場で働く人々はどこの国の人であったでしょうか。遠目に見ただけだから分からなかったな。 本には、工事現場で働くのはインド人、監督はエジプト人の仕事、と書いてありました。
 そうそう、小さいお札(日本円で300円相当)が、しっとり湿ってしんなりしている率が高かった件について!
 工事現場の人がポケットに入れていたのでしょうね。
 ローグレードで観光してるとアラビア人とはほとんど接点がありません。
 立派なホテルやレストランや、デパートでアラビア人とすれ違うことはありましたが、接点は、ない。
 拙い英語で挑んで「コミュニケートできた!」と喜んでいた相手はみな非アラビア人。
 アラビアの国に行ったのに地元の人と接点がない件について!


 ちなみにこの国での日本人の立ち位置は"good customer"だそうです。


 働くと言えば。
 この地で働くためのビザは3年ごとに更新で、仕事を失ったら30日以内に国外に退去すべしという規則があると聞きました。(←現地でそう聞いたのですが、今ネットでソースを探しているのですが見つからないので間違っていたらごめん)
 ホテルのフロントも、売り子さんもみな若い人ばかりであったのは、新興の都市だからでしょうか。
 それとも、人件費を抑えるために短期雇用に徹しているのか、雇われる側も3年間だけ賃金の良いところで働こうと、割り切って出稼ぎに来るのか。
 この国にははっきりした社会階級があるような印象を受けました。さらに社会階級が人種と関係しているあたりが、嫌なもん見ちゃったなあ的な、…うーん、なんと申しますか。
 "good customer"の日本人旅行者だからちやほやされたけど、別の国から別の立場でこの国に来たら、嫌な思いをいっぱいするのかも知れない。

 NHK海外で派遣村のニュースを見ながら、考え込んでしまいました。



 本年も、よろしくお願いいたします。