『ダークナイト』
21世紀のバットマン映画2作目です。
1作目の内容はすっかり忘れていましたが、楽しめました。
凄く面白かったです!
前半と後半で違う映画のようでした。
「前フリが長すぎる」と言うべきなのでしょうけれども、映画2本分の内容を1.5倍のテンポで進行させることで1本にしました的な満足感(満腹感?)がありました。
それはシナリオ濃度面でもアクション濃度面でも、脇役のちょっとした仕草にも言えることです。
ハリウッドのアメコミヒーローものとしては珍しい(?)、2回目も楽しい映画と見ました。
が、まずはハイテンポアクションに目を奪われました。
冒頭の異常に早いテンポで進行する銀行強盗の場面で、既にハートをがっちりキャッチ(死語)されました。 DVDを買ったらここだけグルグル繰り返し見てしまいそう。
その後も、高層ビルからダイブするバットマン、敵味方入り乱れてのがちゃがちゃしたカーチェイス、デタラメの一語に尽きるバットマンのバイクアクションと目は最高潮に楽しい。
ぜひ劇場で観ることをオススメします。
…余りにも矢継ぎ早に事件やイベントが発生するので、最後にはゲイリー・オールドマンの刑事さん(超いいひと)が過労死しないか心配になりました。
だって久しぶりに帰宅して5分ぐらいで緊急呼び出しされるんですよ?
後半は、打って変わって鬱展開注意…。
わたしはこれはトラウマ映画に分類します(遠い目)
「自称」正義の味方には、精神的トラップを得意とする敵は相手が悪かったなあと…。
目は大満足だし、いろいろ考えたりインターネットで感想を読みあさったりしたくなる良い意味で尾を引く佳い映画ですが、一点だけ文句を言うとすれば、ジョーカーの出自がまったく分からない点です。
ジョーカーが語る過去の話は、語るたびに違ってて激しくダウトなのです。
何がどうなればジョーカーみたいなヤツが生まれてジョーカーになるのか、制作者の意見を聞いてみたい。裏設定があるなら見てみたい。
そこも(こそ?)想像したり議論をしたりして楽しむポイントかも知れませんが。