ムンク展@上野・西洋美術館

 「叫び」は来ていなかった…。
 リサーチ不足。
 不勉強で知らなかったのですが、ムンクさまは建物内をムンク作品でトータルコーディネイトする仕事を引き受けていたそうです。
 建物をムンク作品でコーディネイト案(未実現)が展示してあって、梁の上ん所が「不安」「叫び」「絶望」のムンク鬱作品ロイヤルストレートフラッシュみたいな感じで、思わずうめき声を上げてしまいました。
 ご自分のアトリエの入り口をこんな風に飾っていたそうです。
 もうちょっと元気の出る感じにしたらどうかしらネ?と思いました。
 蒼白い人物が目を見開いて画面のこちらをまっすぐに見ている絵がいっぱい来ていました。
 すげーマイナスオーラでした。金縛りになりそうでした。
 ムンクさまは、どんな顔をしてこれらを描いたのでしょうか。
 なんとなく、絵と同じ表情をしていたような気がする。
 怖ッ。


 公共の建物でのコーディネイト実現例の下書き、ラフが展示されていましたが、そっちはけっこう普通でした。
 よかった。


 さいきん、ミュージアムショップとやら、それからライブの物販が危険だと知りました。
 本編の魅力で財布のヒモがびよーんとゆるんでしまいます。
 蒼白い人物が目を見開いて画面のこちらをまっすぐに見ている「不安」の絵が描かれた箱が欲しくて、焼き菓子を買ってしまいました。
 絵はがきをあれもこれもと両手いっぱいに握りしめ、それから我に返って図録を買いました。
 図録、いいですね。
 ムンクのサインのロゴ入りのバッグ付きで2700円。
 書店出版の画集よりも安いみたいな気がします。
 このたび映画パンフレットを処分することにした(欲しいと言ってくれる人がいたので譲ることに/とにかくわたしの家はモノが多すぎる)のですが、代わりに図録を買い貯めるんじゃ振り出しに戻っちゃうことだなあ、と思ったけれども後悔していない。