石田ショーキチ LIVE YOUR LIFE TOUR 2007 "DAYS OF SPRINT"@仙台
行ってきました。
帰ってきました。
チケット間違えなかったよ。
残り一枚になって、間違える心配はなくなりました。
後は忘れないように気をつけるだけです。うなされそう。
仙台会場では音重視で位置取りをするか!とか言っておいて、けっきょくかぶりつくんだろうなと思っていましたが、楽しいハプニングで3〜4列目で観戦することに。
いい位置でした。
すっごい聴きやすい。
轟音前提のライブハウスで音の良し悪しなんてある訳ないじゃーんとか思い込んでいたわたしが勉強不足でした。お恥ずかしい。
しかも絶妙な角度で人垣の谷間をぬって肝心なところはしっかり見えるという、ゴルゴ13ならきっとここに立つであろうという位置。偶然とは言え自分すごい。
思えば去年は近すぎました。
見るには近すぎて視界からフレームアウトしていたし、聴くにも近すぎて轟音が「鳴っているか/鳴っていないか」しか認識できない瞬間があったもの。いや、耳鳴りのせいで鳴っていないかすら定かではなかった瞬間もあったかも知れない。
「いちど面白い本に出会うと、同じ面白さばかりを求めてしまって、別の面白さに触れても気がつかないことがある」と書いていたのは筒井康隆だったと思います。
わたしは、石田ショーキチ=スクーデリア・エレクトロ=緻密に構成された/明るい響きの/夢のように美しい曲、と思いこんでいたのかも知れないと思いました。
だから?計算し尽くされたスタティックな美しさの再現と一期一会のダイナミズムとは両立するのかとか罰当たりな疑問を抱いていた。のかも知れない。
理由は分かりませんがこの日は後期スクーデリア・エレクトロの頃の眼鏡をかけていて、その眼鏡を眺めながらそう考えました。
格好良いよね。
あの眼鏡。
じゃなくて音が。
いや眼鏡も。
つかいつか生で見たいと思っていた石田ショーキチはこの眼鏡の人のような気がした。(眼鏡が本体なのか?)
脱線しました。
最近の音は一期一会のダイナミズムと親和性の高い「格好良い」パラメーターが突出して高いんだ。と気がつきました。やっと。
ラスト手前の『Black Bird』『スカイウォーカーチルドレン』『My pray』の流れは凄かった。
『Black Bird』は格好良すぎる。
シャイで、心はワクワクしててもなかなか体が動かない東北人の心の壁を完全に打ち砕いていたと思います。
しかも、お約束のギャグ?「最後の曲でーす」「えー!」「嘘でーす」の後の3連ってのが憎い。
最初からここで息の根を止める気だったに違いない。
『My pray』は繊細系だと思っていましたが、この流れではタテノリで全く違和感がなくて驚きました。
格好良い。
でも、ギターソロになると静止してつま先立ちして手元をのぞき込もうとする、根っからの視覚優位人間の自分がいた。
ノリ悪くてごめんなさい。
ドラムのアラジンさんは、上体の中心線がほとんど動かず最小のストロークで最大のインパクトをたたき出す風で、まるで中国拳法の使い手のようだと思いました。すごい。
メガネビジョンのドラムの人が、立ち上がったり座ったり叫んだりする人なので、対照的で面白かった。
年季が入ると無駄な動きが省かれていくのかなとも思いましたが、性格もあるのでしょうか?