『隻眼獣ミツヨシ 3巻』
- 作者: 上山徹郎
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: コミック
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もう、永遠に出ないかと思っていました…
作者氏の絵の上手さは日本トップレベルだと信じています。
んが、素直にメインストリームに行くには、深すぎる業が邪魔してる感が。
まず、ふくよかな女性がとても好きらしいという点。
そしてプロポーションがリアル指向なので、ぶっちゃけ、古き良き日本人体型に見えてしまふ。
個人の好みをどうこう申し上げる気持ちはありませんが、この傾向は間口を狭めていると思います。
女性キャラを思い切って30%オフにシェイプアップするだけで、ブレイクしそうに思うのですが。
男性キャラは、今の太さでまったく問題ないと思います!
萌え要素がすべっている感じを受けます。
なりふりかまわず「萌え」(的なもの)を取りに行っているのか、萌え一色の世に意見しているのか今ひとつわかりにくいのですが。
あるいは両方でしょうか。
前作『ランポ』のラスボスがバブル期以前の「アイドル」の特徴を取り出して、病的なまでに強めた変なキャラクターだったことを思うと、後者の可能性もあるかも知れません。
敵役は後者だろうと思いますが、主要キャラはちょっと判断に迷います。
同性だからでしょうか。
胸冬のミニスカ→パンモロはちょっと引いてしまいます。彼女は、少年ぽい服装の方が萌えるのではないかと愚考します。
ミツヨシも、ボディスーツで豊満な体の線を露骨なぐらい露わにするよりも、男物のコートでも羽織らせて適度に隠した方が格好いいんじゃないかと思います。できればリボンもやめて欲しいな…
唯常さまは、今のまんまでいいと思います。できればパンモロを出し惜しみしてほしいかな…
この辺は個人の好みでしょうか。
難しいところかも知れません。
カラーが今ひとつに見えます。
書店で見つけて、これでまた間口を狭めてるんじゃないかと心配になりました。
上山徹郎がこの程度の男かと思われちゃったらとても悔しいです!
決して下手な訳じゃないんですが、白黒の漫画画面の非凡さを目の当たりにしてしまうと「パソコン塗り、はじめましたv」的な不慣れっぽさが気になって仕方がない。
おそらく白黒の漫画を描くことを通じて技量を磨いてきたためでしょう。
純粋に経験値不足だと思います。
貴方のポテンシャルはこんなモンじゃないハズだだだ!
手持ちの電撃大王と比較しました。
3巻終了後、2回分が宙に浮いた形になっているようです。
2006年1月号と2月号。