『タヌキのひとり』
- 作者: 竹田津実
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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彼は、北海道で診療している獣医さんだったのですね。
先週、同僚がこの本をアマゾンで注文し、会社に届けて貰いました。
「新聞の広告で見て、買ってみたの」
と箱を開けて披露したとたん、フロアの全員が見たがって奪い合いでした。
今週になり、三人が「自分の分」を購入したことが判明。
うちひとりがわたしで。
アマゾンで注文して、きょう会社に届いたのでした。
「わたしも買っちゃった」と箱を開けて見せた所、あの日休んでいた同僚が奪うように借りていきました。
寝る前にベッドでにまにましながら眺めるつもりだったのに、残念です。
それほどまでに愛くるしい動物の写真が満載なのです。
写真に添えられた「アオリ」がまた絶妙で、笑ってしまいます。
写真とアオリ(とあとタイトルも味わい深いと思います)にイチコロ(死語)となり自分用を購入したのですが、エッセイはユーモアの衣につつまれていますが、人間が「かわいい」と感傷で野生動物の運命を変えることについての辛口の意見に満ちています。
エッセイを読んで、写真に登場している動物たちの大部分が既にその生涯を終えていたことを知り、驚きました。
「自然のままに」か「見殺し」か。
作者の獣医さんは、下手をしたら後者と受け取られかねない級の憎まれ口をエッセイの中で連発していますが、こんな「いい写真」を撮る人が、こころからそう思っているのかどうか。
はっ、もしやツンd