『都市と星』

都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)

都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)

 1956年の作品。
 とても面白かったです。
 が、読んでいて初期のファイナルファンタジーを思い出しました。
 謎を解くと乗り物がとれて、そうするとガッと行けるところが増えるあの感じ。
 そして最後には、いまの世界がこうある理由が主人公達の前に明らかになるのもそっくりだ。
 乗り物でマップの広さが規定されるアレは、プレイヤーが混乱しないように段階的にマップを広くしてゆく、良く考えられたシステムかと思っていましたが、クラークへのオマージュだったのでしょうか!(それはない)


 10年かけて完成させた処女長編『銀河帝国の崩壊』(1946)が、どーにも気に入らなかったらしく?再度手を入れた作品が『都市と星』なのだそうです。
 こちらは今は絶版のようですが、『崩壊』の方は絶版になっていません。
 別の作家により『崩壊』の続編が書かれているそうです。
 第一部としてクラークの『崩壊』がそっくり収録され、第二部としてグレゴリー・ベンフォード(1941- )の書いた続編が続いている、とてもお得な一冊らしいです。
 『悠久の銀河帝国』
 こんど買ってこようと思います。