『星界の楽園』--旅の終わりと旅のはじまり
- 作者: デイヴィッドブリン,David Brin,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/10
- メディア: 文庫
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一・二部ですでに多すぎるぐらいのキャラクターが登場しているというのに、第三部を開いていきなり新キャラで、軽くめまいがしたりとか。
この本を持ち歩いてた事が唯一の原因ではないと思いますが、通勤鞄の取っ手がちぎれたりとか。
それも、今となっては良い思い出です。
微妙に週刊ジャンプの強さのインフレ現象を思い出したり。
仲間になるの前提で出てくる敵!?とか。
住む世界が違いすぎて、直接会うことはないまま終わりそうに思えたキャラ同志が運命共同体になっちゃったりとか。陣営シャッフルしすぎだべした(山形弁)
いろいろ思うところはありましたが、それでも、わたしにとっての「絢爛たるスペースオペラ」はこのシリーズに尽きると思います。
ページ数にして3200ページ超を読み通して、ああ面白かった、と心から思いました。
何人かのキャラクターの後日談を短編の形で発表してほしい、という訳者氏の意見には大賛成です。
じゃなくて。
こう感じるのは、物語は晴れ晴れと終わっているんだけど、あのキャラクターはあの後どうしてるかなあ、と空想したくなる、余韻のあるいいラストだったためだと思います。
『星界の楽園』下巻の巻末に「おまけ」として収録された、あるキャラクターの短い後日談がしみじみと胸に染みたため、なおさらそう思います。
キーピールーとヒーカーヒーはどうしてるだろう。
ドロの村の水車小屋で紙を漉いてたネロおじさんはどうしてるだろう。
あれきりちっとも出てこないあのキャラはどうしているんだろう。
マイナーの二乗なので(イメージとして、1より小さい数を二乗する感じ)、誰にも同意してもらえないとは思いますが、スクーデリア・エレクトロの『DAY AFTER TOMORROW』を聴くとイルカの宇宙船パイロット"ラッキー"カーのことを思い出すようになりました。
カーとピーポーはどうしてるだろう。
このシリーズの面白さについて、いっしょうけんめい説明しようとした時の日記
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