石田ショーキチ SLOW STARTER CIRCUIT 2ND. LAP@仙台パークスクエア

 行ってきました。
 地方の小さめの会場の方が近くでよく見えていいじゃん、という打算がありました。
 しかし、ライブハウスのHPによると、フロアが7メートル四方でステージ奥行き4.5メートルと、予想を超える狭さでどうしようと思っていた訳です。
 チケットの整理番号が良かったものですから、早くに入場できて、人の流れに乗って奥へ行ったら、ほとんど真ん前になってしまいました。
 もしも石田ショーキチがつまづいて転んだら、支えねばならん位の近さ。
 畏れ多すぎて逃げ出したいぐらいの近さでした。
 誘われて野球観戦に足を運び、テレビの方が大きくてよく見えるじゃない、わたしは近眼なんだから、と同行者を困らせたことがありましたっけ。
 本物の石田ショーキチは、家のテレビで見るより近くて大きかったよ……。
 彼がギターを構えて目の前に立ちふさがると(まさにそういう感じ)、2メートルぐらいあるように見えました。長身とは聞いていましたが、まさかこれほどとは。ドラムのひぐちしょうこさんがほとんど見えませんでした。
 つーか近すぎて大きすぎてもう畏れ多すぎてなにがなんだか分かりませんでした。
 ギターを弾く手元ばかり見ていたような気がします。
 ギター凄かったよ。


 ひぐちしょうこさんを拝めた数少ない場面では、
 曲のラストの余韻の中、シメのタイミングを計るためでしょう、石田ショーキチの背中を注視する、真剣でまっすぐな瞳が印象的でした。
 真摯でテキパキしたドラムで、心地よかったです。


 曲は、思い返すとスパイラル・ライフからスクーデリア・エレクトロからモーターワークスからソロまでバランス良くピックアップされていたようです。
 前半、フロアのノリが今ひとつに思われたのでしょうか、石田氏は少し気にしておられていたようでした。
 東北人は内気で、加えてライブに慣れてないからです、つまんないって思ってる訳じゃないです、楽しんでいるのを体で表現する方法がよく分からないだけです勘弁して下さい。と心の中で手を合わせました。
 あ、でも爆音を浴びているうちに体が勝手に動くようになってびっくりです。
 気晴らしと言えば映画漫画小説テレビゲームにパソコンの、運動不足の体がいかに硬くこわばっているか、体が動くようになってはじめて自覚しました。
 最後は汗びっしょりでした。
 終わった後、見回すと、屋内にうすく霧がかかっていました。
 水蒸気? 汗の? うわあ。
(ちょっとネタバレ?↓)
 「Relax」はお褒めの言葉を頂きました。
 今回のツアーで、この曲がこんなに盛り上がったのは初めてだと言っておられました。
 「Relax」は84年の大ヒット曲なのだそうです。
 だからと言って、「年がばれるね」ってのは酷いと思いました。
 あなたがカバーしたバージョンしか知らないっての!
 バスの中で練習してきたんだっての!
 と、心の中で思いましたが、口には出せませんでした。


 個人的には、大好きな「Truth」がかぶりつきで聴けて感激しました。
 この時だったと思います。
 石田氏がうつむいて、手の中のピックを見て「えー」とか「あー」とかもじもじとしているものですから、どうしたんだろう、と身を乗り出したところ、
 「先着一名様にプレゼント!」と叫んでピックをぶん投げたのでビクッとしてしまいました。恥ずかしかった。絶対わざとだと思う。ひどいや。*1
 そのままピックなしで「Truth」の演奏がはじまったので、こんな弾き方もあるのかと、またびっくりしてしまいました。
 思うのですが、素人(かつ音痴気味)のわたしにとって、音楽とは、詞とメロディ、そして和音で構成されていると感じます。
 しかし、曲を構築する人にとっては、音楽の構成要素としてリズムがかなり上位に入るのかなあ、と、素手で「Truth」を演奏する手元を見てて思いました。なんて当たり前の事に今さら気がついて恥ずかしい。
 あ、あと、石田氏は「Truth」を演りますと言った時の客席の歓声にびっくりしておられましたが、
 この曲が大好きなんです。
 だ い す き なんです!
 歓声は当たり前です。超当たり前です。
 つーかこんな素敵な曲を作っておいて自覚がないなんて事があり得るでしょうか。とぼけるのはたいがいにして頂きたいです。責任を取れ!(何の?)
 と、心の中で思いましたが、口には出せませんでした。
 That's much truth to say...

*1:感想を求めてネットを彷徨っているうちに、このピックの行方を見つけてしまったような気がします→Re:螺旋生活さま http://sakuragiya.blog21.fc2.com/blog-date-20061128.html 感想、楽しみにしております。