『新訂版コナン全集1 黒い海岸の女王』--コナン・ザ・バーバリアン
- 作者: ロバート・E・ハワード,宇野利泰,中村融
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/10/24
- メディア: 文庫
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コナンと言えば、アーノルド・シュワルツェネッガーが思い浮かびます。
たしか映画「コナン・ザ・グレート」(1982)と、続く「ターミネーター」(1984)のコンボで彼は一躍時の人になったのではなかったか。
でも、原作小説は読んだことなかったなあ。
はじめて読むはずなのに、とても懐かしい感じがしました。
今まで見聞きしてきたさまざまな作品(国産PRGを含む)のそこここに、コナンの面影があったと思い至りました。
自分が生まれる前に亡くなったひい祖父さんに会ったら、こんな感じがするのでしょうか。
今年はR.E.ハワードの生誕100年・没後70年にあたるそうで、『黒の碑』再版はデモンベイン効果ばかりではなかったのかも知れません。
解説を読んで「ヒロイック・ファンタジー」という語あるいはジャンルそのものが、彼のコナンシリーズに冠するために作られたものだと知って、本気でびっくりしました。ほんとうに無知でお恥ずかしい。
今回刊行がはじまったこのシリーズは、後世に手が加えられた箇所を極力とりのぞいた、ハワードが書いたオリジナルの全集を目指しているそうです。全6巻予定。
R.E.ハワード(1906-1936)は、自ら死を選んだと聞きました。享年30歳。
解説によるとコナンシリーズは、1932年3月から35年7月にかけて執筆され、完成作品21篇、未完作品が5篇であるそうです。
この全集の刊行に合わせ、最後までおつきあいしたいと思っています。
で。
『黒の碑』はどこに?
追記>
より的確な紹介を発見!→id:walkeri:20061106#p2
『クトゥルー神話事典 (学研M文庫)』のR.E.ハワードの項目より
米国の作家。テキサス州ピースターに生まれ、同州クロス・プレインで育つ。内向的で気弱な性格を克服するためボディビルやボクシングに打ちこみ、筋骨隆々たる巨漢に成長したという。15歳で創作を始め、1925年7月、『ウィアード・テイルズ』に「Spear and Fang」が初めて採用される。カレッジ・スクール卒業後、文筆一本で生計をたてる決意をかため、『ウィアード・テイルズ』を主舞台に怪奇小説やヒロイック・ファンタジーを発表、後年はウェスタンやSF、ミステリーなども手がけ、変わったところではボクシング小説や水夫コスティガンが活躍する明朗小説のシリーズなどもある。1936年6月11日、母が危篤状態に陥ったことを告げられたハワードは、常に所持していた拳銃でみずからの命を絶った。