『蒼天航路』--( ゜∀゜)・∵. ブハッ
「軽々しく願い事を口に出してはいけない。うっかり叶うといけないから」
かなりの頻度でこの警句を思い出すのですが、どこで目にしたか思い出せないのです。
昨日、生ジャンルでリアルタイムで騒ぎたいとか言ったら、、、、今朝、モーニングで『蒼天航路』を見て卒倒しそうになりました。
『蒼天航路』とは、週刊モーニングで連載中の、曹操を主人公にした三国志漫画です。作者は王欣太と書いてキングゴンタと読む(説明終わり)
もうちょっと付け加えますと、
曹操=悪人イメージに真っ向から待った!をかけ、有無を言わせぬ漫画力でぐいぐいイメージを上書きしてくれる漫画です。この漫画を読むときに感じる快感の一つに、巧みな嘘(ホラ)に楽しく騙される快感を挙げたいです。とか言うと言い過ぎでしょうか。
あと、人物の顔の上手さも見所だと思います。
数多くのキャラクタを描き分けているのみならず、数多くのキャラクタが巻が進むごとに若者→おっさん→老人へと変化していて、それでもちゃんと区別がつく。親子や親類の顔がちゃんと似ているのも凄いと思います。諸葛兄弟は例外だけど。
そして驚き顔の多さと、変な涙も一見の価値があると思いますっ(ほめています)
曹操は西暦220年初に没しています。
現在進行しているのが、219年秋〜冬のエピソード、神となる男・関羽雲長の最後の戦いです。三国志モノを読んでいると、この辺から主要キャラがぱたぱたと死んで退場して、寂しくなる辺りです。
ぺろっとネタバレしちゃうと、
間もなく関羽が敗死して、続いて曹操が没するという流れになるハズなのです。
曹操は寿命で死んだだけですが、関羽の無念の死と日時が近かったので人々の想像をかき立てたのでしょう、三国志演義では、関羽の怨霊が曹操を呪い殺したってことになっています。実際そういう噂とかあったんじゃないかなあ。
ひねくれもの*1の作者氏が怨霊説を採用するとは思えず、二人の死をどう結びつけて盛り上げてくれるのか楽しみにしていました。きっとそれがラストエピソードになるんじゃないかなあ。あと、夏侯惇も曹操のあと数ヶ月ぐらいで没しているので*2、こっちも絡めて読者を泣かせるのではないか。
ところが。
作者氏はこのどん詰まりに「キャラクタが勝手に動く」現象を体験して戸惑っているらしいのです。
勝手に動いているキャラクタは、関羽。
つい先頃、モーニング巻末の作者コメントに「早く終わらせようと努力しているが、関羽が死んでくれない」というような内容の血を吐くようなコメントを寄せていましたっけ。*3
その後も関羽は怒濤の進撃を続けており、全ッ然負けそうにないです。作者氏の頭の中で「これぐらいのピンチで私がどーにかなると思ったのくぁー!!」とか吠えているんじゃないか。
関羽のパワーに引きずられ、ここから歴史ifモノに突入して蜀がイイトコまで行ったりとか!?(それはない)
とにかく関羽が死なないと漫画が終わらない。どうするの。
もはや作者vs関羽の戦いと言っていいのではないか。
などとハラハラしながら連載を追っていました。
で、今朝の驚きです。
関さん怒濤の大進撃部分は夢オチ〜!?( ゜∀゜)・∵.ブハッ
れ、冷静に考えるなら、今週分の関羽の後ろ姿の見開き辺りからが夢であって、何号分も遡って「実は夢だったの」が適用される訳ないと思うのですが…どどどどうだろう。
とりあえず矢関羽と曹操昏倒がどっちが先だったか確認しとこうと思ったのですが、コミックスが貸し出し中で手元になく悶絶。
来週まで眠れぬ日が続きそうです。