『Whimsical Tarot』

Whimsical Tarot Deck

Whimsical Tarot Deck

 いやホント、美しい絵の描かれたカードが大好きなのです。
 コーティング処理されていて、つるつるした質感が好きで、カードの束のさらさらした手触りも好きです。*1
 少女の頃「タロット占いが出来るようになったらカッコイイだろうなあ」と願い、絵柄が好みなものを求めて遍歴していました。
 絵柄が好みで、さらに「ライダー版」と近縁の構成で日本人で女の小さい手でも扱いやすい小振りなカードはないだろうか、と。注文が多すぎてバッチリなものには出会えませんでした。(それ以前に霊感?が足りなかったのかサッパリ当たらなかった)
 今じゃすっかりコレクターです。絵が美しくてテーマがユニークなタロットを大人の財力で買い漁っています。占いに使わず(だって占いに使うとすり減るんだもん)、タンスの引き出しにみっしりとしまい込んでいます。
 コレクションとは自己満足だー!と開き直っていましたが、でもやっぱり自慢したい気持ちも…
 そんな訳で秘蔵死蔵コレクションから、いくつか紹介させて下さい。


 今日は『Whimsical Tarot』です。
 イラストレーターはMary Hanson-Robertsさんという方で、ペンの輪郭線(フチドリ風)+色鉛筆彩色が得意な方です。
 このタロットは、全てが童話・ファンタジーの登場人物で構成されている変わりタロットです。*2 7×12センチ、全78枚。
 「魔術師」が「長靴をはいた猫」で「恋人」が「美女と野獣」、「塔」が「3匹のこぶた」?だったり。そしてね、「皇帝」がサンタクロースでね!超!可愛いの! こんな可愛い皇帝のカードははじめて見ました。
 →グーグルの画像検索です 3ページ目にはサンタもいます!
 カラフルで、でも強くないソフトな色合いのカードで、占いに使って、何枚も並べたら万華鏡みたいでさぞキレイだろうなあ、と思います。でも減ると嫌だから絶対やらないけど。
 ただ、ファンタジーに疎くて半分以上のカードの出典が分からない…
 解説書つきセット「Whimsical Tarot」の方を買えば良かったかなあ、とちょっと悔やんでいます。ウェディングドレスの猫とシルクハットのフクロウのアツアツカップルがボートに乗っているってどんな物語だろう。気になる。

 Mary Hanson-Robertsさんは、ほかにもタロットカードを出版しています。定番ライダー版の色鉛筆彩色版の「Universal Waite Tarot Deck」通称ユニバーサル・ウェイト、自分の絵柄で勝負した「Hanson-Roberts Tarot Deck」ハンソン・ロバート版です。後者は、美しい色合い、女性や子供の福々しさ*3、手になじむ小さめサイズ、とすごく魅力的と思ったのですが、成人男性がアメコミ寄りでダメだったんだーorz (『Whimsical Tarot』は絵本風に?男性も意識してソフトに描かれているように思います)
 今、作者の方のHPがないかなあとグーグルで検索してみたのですが、タロットしか引っかかりませんね? イメージ検索でも同様でした。売れっ子の有名イラストレーターだと思っていたので、少し意外です。

*1:かつてトレーディングカードゲームに入れ込んだすり込みかなあ、と思ったりします。

*2:小さい子供に手にとってタロットに親しんでもらいたいって思いから制作されたのでしょうか。10年後に購買層になる層を早くから啓蒙して需要を掘り起こしておくのは正しい販売戦略かも知れません。

*3:てかアタマがおっきい?